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ワークスAPの牧野CEOに聞く
AIが拓くエンタープライズITの未来像

2015年11月20日(金)

昨年10月に発表されたワークスアプリケーションズの新たなERPパッケージ「HUE」※。コンシューマ向けのIT技術を全面的に取り入れ、使いにくいのが当然だった企業システムの操作性を自然で心地いいものにする、まさに画期的と呼んで差し支えないERPソフトウェアだ。12月の出荷開始を前に、そのHUEに今再び話題のAI(人工知能)が搭載されているという新たな情報が飛び込んできた。AIによって一体、何を実現できるのか──同社の牧野正幸CEOに聞いた。そこにはエンタープライズITの未来を占う上での示唆に富むストーリーがあった。(聞き手は、田口潤=IT Leaders編集主幹)  ※High Usability Enterprise System

──例えば交通費の精算や年末調整の申請も便利になりますか?

牧野 もちろんです。交通費精算ではスケジューラと紐付けて、いつどこに行ったのかをAIが判断して「こういう経路でこの料金じゃないですか?」と入力候補を示すことができます。一度訪問したことのある取引先なら当然、より確実性の高い内容を提案するようになるんです。年末調整はそれ以上で、前年のデータをもとに入力項目の多くを自動表示するので、埋まっていない欄だけ入力すれば済みますよ。

──まるで個人秘書がいるかのようですね。

AIが専属の秘書のように従業員をサポート

牧野 まさにそう言う方向を目指しています。単純に経路検索サービスの上位候補を示すのではなく、本当は山手線の方が早いのだけど、この人はよく地下鉄を使うのでこっちの経路に違いないとか、そういった個人的な好みや癖なども加味したうえで判断しますからね。

──しかし例えば領収書や注文書など紙が必要な業務はどうなります?

牧野 それも不要にできます。出張費精算には交通費や宿泊費などの領収書の添付が必要な企業は多いですし、それを処理するために紙を回覧したり、一枚一枚をスキャナで取り込んでOCRで読み取ったりしていたのでは面倒極まりないですよね?
HUEではスマートフォンなどで領収書を撮影し「HUE Drive」にアップロードします。するとスケジューラなどの情報から何の伝票なのかをAIが判断するんです。例えば「このタクシーの領収書は、この取引先への訪問である」と自動的に紐づける。AIの一つである文字認識技術は非常に高精度になっているので、日付や金額をきっちり判断してくれます。

──そこまでやってくれるとは、想像以上に突き詰められていますね。

牧野 ありがとうございます。これらは魔法でも何でもなく、人間ならば普通に行っていることですが、データ入力や作表作業のほとんどは、クリエイティブな仕事とは言えません。そこをコンピュータが代わりにやってしまうことで無駄なルーチンワークをなくし、人間にはもっともっとクリエイティブな仕事に専念してもらおうというのがHUEのコンセプトです。

今後、最も進化するのはエンタープライズIT

──ERPで実現するエンタープライズITの話題と言えば、最近はデータ分析やビジュアリゼーション、あるいはTCOをいかに低減するかやグローバル展開の話が主流で、行くところまで行ってしまった感さえあります。しかし、お話を聞いているとエンタープライズIT自体にも、まだまだ改良・進化の余地がありそうですね。

牧野 とんでもなくありますよ。逆に2020年に向けて最も進化するのがエンタープライズITではないかと睨んでいるぐらいです。実のところ、すでに海外ではこの市場への新規参入が増えてきています。コンシューマ向けのサービスは寡占化が進んでいますし、参入企業が多くて競争が激しい。逆にエンタープライズITは技術革新の余地が大きいからです。これから凄い数の参入があることでしょう。

──日本ではそういった認識があまり広がっていないように思います。

牧野 確かにそうですけれど、海外、特にシリコンバレーでは確実にAIや分散処理などの新しい技術を使って仕事のやり方を変えていく方向に流れが向いています。日本がいつまでも蚊帳の外というわけにはいかないでしょう。

──有り難うございました。最後にもう一つお聞きします。“デジタルビジネス”という言葉が示すように、ITによってビジネスや事業を変革する動きが様々なところで進んでいます。米UberやAirbnbといったベンチャー企業によるシェアリングエコノミー、米GEなどが進めるIoTによる製造業のサービス化、流通業のオムニチャネルなどがその例です。社会やビジネスのあり方が大きく変わる中で、企業内の業務がこれまでと同じであり続けられる理由がない。だとすればHUEのようなエンタープライズITを活用し、従業員をエンパワーするかどうかは企業にとって極めて大事なテーマになると思います。ワークスアプリケーションズには、そんな想いがあるんでしょうか?

牧野 まったくその通りですし、それが我々がお伝えしたいことでもあります。ただし、いきなり何かを大胆に変えるのではなく、まずはユーザビリティに着目することで業務効率を飛躍的に向上させることに取り組んでいただきたい。そうなれば必然的にスマートデバイスやIoT、ビッグデータやAIといったITを使って仕事や業務をどう変えていくかという方向に進むでしょう。コンシューマの世界のSNSなども、すべてエンタープライズITとつながっていくのは間違いありません。そこでどのような価値を提供できるのかが、これからの企業システムには大きく問われます。エンタープライズITを担う当社にとっては大変な面もありますが、とても面白い時代だと感じています。


COMPANY Forum 2015 開催概要

ワークスアプリケーションズは2015年12月10日(木)、「COMPANY Forum 2015」を開催します。

◆詳細・お申込み◆ http://cf2015.jp/

【日時】2015年12月10日(木)9:30~18:30(受付開始8:45~)

【会場】
グランドハイアット東京
(東京都港区六本木6-10-3)
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
(東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス)
ベルサール六本木
(東京都港区六本木7-18-18)
六本木アカデミーヒルズ49
(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

【問い合わせ先】
COMPANY Forum 2015 事務局
TEL : 03-4582-3770(受付時間 平日10:00~12:00、13:00~18:00)
E-mail:info@cf2015.jp
 

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