DXは新たな価値創造のステージへ

AIやIoTなどの技術革新により、世界は急速にデジタル化しました。しかし、これは変革の序章に過ぎません。アナログ業務のデジタル化が一巡した今こそ、デジタルを前提にビジネスの変革を推し進め、新たな価値創造へと転換する『Digital+(プラス)』へと進化する時です。
リアルタイムデータに基づき、顧客のニーズや市場の変化にダイナミックに適応するオペレーションを、最新のAIを活用して作り上げる──。この変革に取り組むことが、自社を『Digital+』へと進化させるための鍵となります。本特集では、「企業・組織のデータ活用」「高度な自動化」「優れた顧客体験の実現」などをキートピックに、『Digital+』の世界を加速する戦略とアクションについて考察を深めていきます。

Pickup

1億人に近いdポイントクラブ会員基盤のデータを活用したデジタルマーケティングでカスタマーファーストを追求
NTTドコモのスマートライフカンパニー(取材当時、現在はコンシューマーサービスカンパニー)は、カスタマーファーストを追求し、約1億人のdポイントクラブ会員一人ひとりに対して、よりお得感や利便性を実感できる最適なサービスを届けるべく、デジタルマーケティング戦略を強化している。この取り組みを支えているのが、2015年に導入して実践を重ね、データ活用の成熟度を高めてきたデジタルマーケティングの統合プラットフォーム「HCL Unica Campaign」だ。……続きを読む

Focus

2024年の国内AIシステム市場は前年比56.5%増、AIアシスタントやAIエージェントの需要が牽引─IDC
IDC Japanは2025年5月1日、国内AIシステム市場の動向と予測を発表した。2024年の支出額ベースは前年比56.5%増の1兆3412億円となった。2024年~2029年の年間平均成長率(CAGR)は25.6%で、2029年には2024年比で3.1倍の4兆1873億円に達する見込みという。……続きを読む
代替ではなく共創─AIが拡張するマーケティング/クリエイティブの能力と創造性
AI技術は日々進化を遂げ、社会実装が現実の段階に入っているが、多くの企業ではまだ部分的な活用にとどまり、AIに対する脅威や不安のマインドが依然として存在する。あるべき姿は「人間中心のAI活用」であり、その推進にあたって何をなすべきか。本連載では、具体的なアプローチを交えながら、企業がAIをどのように向き合い、活用し、未来の成長に役立てていくかを考察していく。第4回では、マーケティング/クリエイティブ領域におけるAI活用について解説する。……続きを読む
「DX推進指標」自己診断結果レポート2024年版、回答企業の大半が全社戦略に至らず
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2025年5月7日、「DX推進指標 自己診断結果 分析レポート(2024年版)」を公開した。企業が提出した「DX推進指標」の自己診断結果(1349件)を分析し、日本企業におけるDXの現状や実態を把握できるようにしている。レポートによると、レベル3以上の全社戦略に基づく実施に至った企業が少なく、多くの企業は一部での散発的実施にとどまっているという。……続きを読む
生成AIとロボットの融合で新たな価値創造に挑む─デンソーが描く近未来
さまざまな業界に大きなインパクトをもたらしている生成AI。日本企業では、コスト削減や業務効率化に活用する動きが目立つが、中長期的なビジネス貢献度を考えるとどうだろうか。2025年2月4・5日に開催された「Manufacturing Japan Summit 2025」(主催:マーカス・エバンズ・イベント・ジャパン・リミテッド)に、岐阜大学 客員教授/デンソー 研究開発センター シニアアドバイザー/Design for ALL 共同創業者取締役の成迫剛志氏が登壇……続きを読む
うわべだけのDXから脱却し、背水の陣で挑む覚悟を!
「日本の失われた30年」のことは、広く知られていると思います。事実、日本のGDP(国内総生産)は1990年からほぼ横ばいでしたが、同じ時期に米国は4倍、中国に至っては40倍近くも増加しています。この流れを変えられるのかどうか、我々はその覚悟を問われていると思います。どれだけ本気で、背水の陣でDXを推進できるかという問いでもあります。……続きを読む
“オートメーションファースト”─自動化を前提にした業務プロセス設計が今後のカギ
コロナ禍による働き方の変化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展を受けて、業務の自動化やシステム開発の内製化が定着しつつある。一方で、生成AIの登場などテクノロジーの発展・多様化が著しく、その動向が見極めにくくなっている。2024年4月18日に開催された「IT Leaders Tech Strategy LIVE [ハイパーオートメーション]実現への道筋─“自動化の連なり”が導く業務改革と新しい働き方」(主催:インプレス IT Leaders)に、アイ・ティ・アール(ITR)プリンシパル・アナリストの舘野真人氏が登壇。……続きを読む
生成AIの影響、マシンID、人材ケアなど、2025年のサイバーセキュリティ6大トレンド─ガートナー
ガートナージャパンは2025年3月4日、2025年のサイバーセキュリティのトップトレンド6項目を発表した。(1)生成AIがデータセキュリティプログラムを推進、(2)マシンアイデンティティの管理、(3)戦術的AI、(4)サイバーセキュリティテクノロジーの最適化、(5)セキュリティ行動/文化促進プログラムの拡大、(6)サイバーセキュリティ人材の燃え尽き症候群への対処の6つである。……続きを読む
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