[特集]ロギングデータ徹底活用最前線─不穏な予兆をリアルタイムに可視化する蓄積・検索・分析のすべて

企業がハンドリングし得るデータが級数的に増えている。ビジネスを動かすのに欠かせない各種の業務システムに蓄積するデータはもちろんのこと、サーバーやネットワーク機器、ミドルウェア、アプリケーションといった各システムの構成要素が自らの挙動を記録し続けている「ログデータ」や運用担当者が意図的にウォッチしている「メトリック(監視データ)」もまた激増の一途をたどっているのは周知の通りだ。そのログデータやメトリックは、横断的に集約した上で解析することで 様々な示唆を与えてくれる。昨今では、セキュリティインシデントやシステム障害など企業が望まないことの予兆を速やかにあぶり出して次善策を打つ局面での適用が盛んだ。具体的には、どのようなテクノロジーが注目されているのか──。その最前線に迫る。

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2019年末に中国武漢市で発見された新型コロナウイルスは瞬く間に全世界に広まり猛威を振るい続けている。世界保健機関(WHO)は2020年3月11日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミック(感染症の世界的大流行)相当であるとの認識を示し、事実上のパンデミック宣言となった。今回のパンデミックを、情報セキュリティにおける危機管理/リスクマネジメントと照らし合わせて考えてみたい。……続きを読む
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