エクサウィザーズは2023年12月18日、人材採用業務支援サービス「exaBase 採用アシスタント」を発表した。生成AIを用いて、企業ごとの要件に合った求人票を自動生成する機能を提供する。ベータ版を2023年内に提供し、2024年4月に同社の「AIアシスタントシリーズ」の新サービスとして製品版の提供を予定している。
エクサウィザーズの「exaBase 採用アシスタント」（画面1）は、生成AIを用いて人材採用業務を効率化するサービスである。企業ごとの要件に合った求人票を求人票を自動生成する機能を提供する。数時間を要していた求人票の作成業務が数分程度で完了するとしている。
画面1：「exaBase 採用アシスタント」の入力画面イメージ（出典：エクサウィザーズ）拡大画像表示
人材募集対象の職種・職位や求める人材像について、キーワードなどの情報を入力すると、生成AIが数分で求人票を自動生成する。自社のコーポレートサイトや中期経営計画などの企業情報を指定し、それらを加味して生成AIが項目を作成する。
exaBase 採用アシスタントが各職種・職位に必要なスキル・経験などを収録したエクサウィザーズの専用データベースを参照することで、人材市場の状況を反映させながら求人票の品質を確保する。また、同データベースによって、生成AI特有の不自然な言い回しなどを防ぎ、自然な日本語表現を生成する。
加えて、社内で業務能力の高い人材の特徴や担当業務、実際の成果といった情報から、募集する職種・職位に必要なスキル・経験などを抽出して求人票に反映させることができる。「こんなスキル・経験を持った人材を採用したい」というメッセージを、作成する求人票に含めることが可能である。
「人材採用業務は、自社における事業・戦略や現場の業務内容から応募要件の精査までカバーすべき範囲が広く、多大な労力・時間が費やされている。求人票の作成業務だけでも完成に至るまで数時間を要するケースが少なくない」（エクサウィザーズ）問題に対処するという。今後は、スカウトメールの自動生成機能や書類選考支援機能の追加を予定している。
なお、exaBase 採用アシスタントは、AIを用いて業務を支援する「AIアシスタントシリーズ」の2つ目のサービスとして提供する。最初のサービスは、IR業務の効率化支援サービス「exaBase IRアシスタント」で、2023年10月より提供している（関連記事：ChatGPTが決算説明会の想定質問と回答案を生成する「exaBase IRアシスタント」）。
