DXジャーニーの緒で、まずなすべきことは何か? 取り組みで先行する欧米大手企業の共通見解は「ビジネスプロセスの見直しと進化」である。それを可能にするのが「プロセスマイニング(Process Mining)」──企業内のさまざまな業務システムのイベントログデータから業務プロセスを再構成し、可視化・分析・モニタリングを可能にする技術・手法だ。早期導入した企業はすでに、プロセス可視化のその先の「DigitalOps=プロセスの自動化」にフェーズを進めている。本特集では、基礎知識から主要ツールの特徴、国内外の先進事例、導入活用のガイドラインなど、「プロセスマイニングの実践」にフォーカスしてお届けする。

Pickup & Advanced Users
DX推進に欠かせない現状業務の可視化・分析、プロセスマイニングの実践は待ったなし
業務のデジタル化や自動化を推進するためのツールとして注目されているプロセスマイニング。次世代のツールと見られがちだが、すでに導入に踏み切る日本企業は増えており、「導入はまだ先」と悠長に構えていられる状況ではなくなってきているようだ。実際にどんな企業がプロセスマイニングに取り組み、どのような成果を上げているのか。また、この動きに追随するためには何から始めればよいのか。国内市場におけるプロセスマイニング関連ビジネスのリーディングカンパニーであるハートコアにそのポイントを聞いた。
IHIが挑んだ「プロセスマイニングによる業務可視化」の実際
グローバルに事業を展開する総合重工業グループのIHI。同社は中期経営計画「プロジェクトChange」の中で急激な環境変化に即した事業変革の本格化を掲げ、グループのデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを加速させている。そんな同社が執った具体的なアクションの1つが、2019年度から推進するプロセスマイニングを活用した業務改革である。2021年6月29日開催の「プロセスマイニング コンファレンス 2021 LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)に、IHI 高度情報マネジメント統括本部 ICT基盤システム部 共通データマネジメントグループ 主幹の高田謙一氏が登壇。プロセスマイニング導入の経緯と得られた効果、DXやデータマネジメントにおけるプロセスマイニングの位置づけなどを紹介した。
RPAからプロセスマイニングへ、現場から始める業務改革─中外製薬の2030年を見据えた長期ビジョン
RPAは、今や多くの企業が何らかの形で導入するメジャーなツールとなっている。DX(デジタルトランスフォーメーション)に直接かかわるものではないものの、生産性向上だけでなく業務の見直しに活用している企業は多い。中外製薬は、業務改革のためにRPA導入プロジェクトを開始、より大きな成果を求めてプロセスマイニングの導入を検討するに至ったという。RPA導入の現状とプロセスマイングを検討するに至った経緯を、デジタル・IT統轄部門 ITソリューション部 部長の小原圭介氏に聞いた。
COVID-19が突きつける経営のコンプライアンス強化、有効手は業務プロセスの可視化
COVID-19がさまざまな影響を企業にもたらしている。リモートワークやハンコレス/ペーパーレスの推進、取引先や顧客との間での業務のオンライン化などだが、それにとどまらない。これを機に企業は、ビジネスのレジリエンス(回復力)、不正や法令違反を防止するコンプライアンス(法令順守)を強化しなければならない。そこで有効となる手段が、ありとあらゆるデータから業務プロセスの実態を明らかにする「プロセスマイニング」である。
UiPath、“全社的自動化”とデジタル人材育成を訴え、三菱マテリアル、ジオテクノロジーズの先行事例を紹介
米UiPathの日本法人は2022年4月19日、2023年度の事業戦略発表会を開催した。顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援の柱として、企業経営全般の業務効率化・自動化にかかわる「Fully Automated Enterprise(完全に自動化したエンタープライズ環境)」、RPAの高度活用を担う「デジタル人材育成」など5つの事業方針を説明した。合わせて、人材育成を含めRPAの活用を深化させているユーザー事例(三菱マテリアル、ジオテクノロジーズ)を紹介。以下、発表会で強調されたトピックをお伝えする。
「Powered by Celonisで日本を元気に」─プロセスマイニングの国内普及に全力を挙げるCelonis
Celonis日本法人は2022年3月23日、2023年度の戦略記者会見を行った。2021年12月に同社の代表取締役社長に就任後、初のプレス発表会を迎えた村瀬将思氏は開口一番に「私がCelonisでやりたいことはただ1つ、“Japan Powered by Celonis”─テクノロジーの力で日本を元気にするということ」と強調、日本企業の生産性を上げるために全力を尽くす姿勢を示した。
RPAベンダーのAutomation AnywhereがプロセスマイニングのFortressIQを買収
米オートメーション・エニウェア(Automation Anywhere)は2022年1月7日(米国現地時間)、プロセスマイニングツールベンダーの米FortressIQ(フォートレスアイキュー)を買収する契約を締結したと発表した。RPA(ロボットによる業務自動化)とプロセスマイニングを組み合わせることによって、業務を自動化する取り組みをこれまで以上に進めるとしている。
有力ITベンダーが相次ぎM&A、拡大を続けるプロセスマイニングツール市場
大手ITベンダーによるプロセスマイニングツールベンダーの買収が相次いでいる。米UiPath、独SAP、米IBMに続き、今度はローコードアプリケーションプラットフォーム(LCAP)の有力ベンダーである米Appianが独Lana Labsの買収を発表した。背景には、企業におけるビジネスプロセスの抜本的な見直しやデジタライゼーション、その先にあるデジタルトランスフォーメーション(DX)がある。
改善止まりで崖に落ちる前に─DXの要諦はサイバー/フィジカルのCPS指向で臨むこと
2018年9月に経済産業省が公表して“2025年の崖”の警鐘を鳴らしたDXレポートから3年。デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉はテレビCMでも喧伝されるまでに浸透した。だが実際の取り組みはというと、本格的なデータ活用も業務のデジタル化も一向に進まないところが大半。「DXは正真正銘のバズワードになった」という声も上がっている。DXの取り組みがなぜうまく進まないかを考えると、ITの高度活用の巧拙というより、日本企業の現場に根づくフィジカルな問題に突き当たる。そこで必要になるのがCPS(Cyber Physical System)の指向・視点である。
プロセスマイニングとタスクマイニングの両輪で企業の業務全体像を把握し、改善につなげる
プロセスマイニングは、業務システムのログを解析して、その企業における効率化の課題やボトルネックを可視化、改善に導く有効な手法だ。だが、それが万能と思うのはいささか気が早い。プロセスマイニングは主に基幹系データを扱うため、個々の社員単位の問題点までは把握できない。6月29日にオンライン開催された「プロセスマイニング コンファレンス 2021 LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)に登壇したハートコア株式会社 代表取締役社長 神野 純孝 氏は、PCのデスクトップやアプリケーションの利用履歴までを網羅する「タスクマイニング」との合わせ技が有効だと事例を交えて解説した。
AIのPoC疲れから脱却せよ!「MLOps」の導入がヤマト運輸にもたらした確かな効果
AIの導入において、概念実証(PoC)止まりで本番に移行できないまま終わることを繰り返す、“PoC疲れ”と呼ばれる現象がある。多くの場合、AIは開発した後も精度や機能を高めるチューニングや改良が欠かせないが、その段階にいく前に「実用にならない」と判断してしまうようなケースだ。これを乗り越え、AIを有用な経営ツールにするには、どうすればよいのか? ヤマト運輸がエクサウィザーズの協力で導入した「MLOps」に、大きなヒントがありそうだ。
“賢い”自動化をプロセスマイニングで加速、豊富な機能群による“幅”と“深さ”も差別化のカギに
DXのトライアルに着手しつつも、そこから本番展開につなげられない企業が少なからず散見される。根本にある原因が、組織や業務プロセス、システムなどの問題から、デジタルによる変化に対応しきれないという現実だ。6月29日にオンラインで開催された「プロセスマイニングコンファレンス 2021 LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)のセッションでは、そこからの脱却に向けた道筋とプロセス・マイニングの活用法、さらにハイパーオートメーションでの意義について、日本IBMの西垣智裕氏と斎藤英夫氏が解説した。
バックオフィスの業務データを自動的に収集、課題点の分析&見える化でプロセス改革を実現する
業務プロセスの見直しにあたって、これまで「そういうものだから」と行ってきた定型業務やバックオフィス業務は格好の検討材料となる。だが、企業ごとの処理スキームや慣習が随所に入り込み、標準となる評価ポイントが存在しない分、どこに問題があり何を改善すべきかを具体的に見いだすのは非常に難しい。6月29日にオンライン開催された「プロセスマイニング コンファレンス 2021 LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)に登壇した株式会社MeeCap代表取締役社長の是澤優和氏は、ワークログの収集・可視化・分析を通じたデータドリブンなバックオフィス変革を提唱する。
Real Data Platformを基軸に次世代事業を創出─SOMPOホールディングスのデータドリブン経営
損害保険ジャパン、SOMPOひまわり生命保険、SOMPOリスクマネジメント、SOMPOケアなどを傘下に、日本の「3メガ損保」の一角を占めるSOMPOホールディングス。「安心・安全・健康のテーマパーク」というグループブランドスローガンの下、高付加価値サービス業/ソリューションプロバイダーへの転換を目指したデジタルトランスフォーメーション(DX)に邁進している。急激なビジネス環境の変化の中で、競争優位性を高めながら成長を続けるために、SOMPOはどんなアクションを起こしているのか。グループ全社のデータドリブン経営の全貌に迫ってみたい。
プロセスマイニング導入企業は2タイプ、その最適な導入アプローチと展開を4つの事例から探る
「プロセスマイニング」と聞くと、なにか特別なツールやイベントログ分析の専門知識が必要なのではないかと、導入前から尻込みしてしまうケースは少なくない。だが、業務プロセスの見直しが多くの企業にとって急務となっている。6月29日にオンライン開催された「プロセスマイニング コンファレンス 2021 LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)に登壇したABBYYジャパンの近井英樹氏は、誰でも導入してすぐに使えるプロセスマイニング製品の選択は必須であり、さまざまなユースケースを知ることが自社に最適なプロセス改革の糸口になると、4つの事例を通して訴えた。
目指すは業務可視化の先の最適化──独自の“機能+ノウハウ”が切り開く新たな地平
業務プロセス刷新は言葉にすると簡単だが、実践は困難な道のりだ。業務プロセスの非効率さを洗い出すための業務の可視化が不可欠なだけでなく、刷新後のプロセスを陳腐化させない仕組みの整備も求められる。6月29日にオンラインで開催された「プロセスマイニングコンファレンス 2021 LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)のセッションでは、Celonisの日本法人で代表取締役社長を務める小林裕亨氏が、プロセス刷新の支援に向けた同社のアプローチを提示した。
米IBM、イタリアのプロセスマイニングベンダー「myInvenio」を買収
米IBMは2021年4月15日(米国現地時間)、イタリアのプロセスマイニングツールベンダーであるmyInvenio(マイインヴェニオ)を買収する最終合意に達したと発表した。買収手続きはIBMの2021年会計年度第2四半期末(2021年6月末)に完了する予定で、合意した買収額などは現時点では公表していない。
「業務要件定義」が改革の“鍵”──課題深掘りでプロセスマイニングはこう使う!
デジタルによるビジネスプロセス刷新の動きが盛り上がりつつも、十分な成果が得られている企業はいまだ少数だ。一番の原因が、目的と手段を取り違えることにより活動が“改善”にとどまり、“変革”にまで至っていないことだ。6月29日にオンラインで開催された「プロセスマイニングコンファレンス 2021 LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)のセッションでは、NTTデータ イントラマートで代表取締役社長を務める中山義人氏が、打開に向けた策を教示した。
Topics
国内プロセスマイニング市場は2025年度まで年平均49.8%で急成長─ITR
アイ・ティ・アール(ITR)は2021年7月20日、国内のプロセスマイニング市場における規模の推移と予測を発表した。同社によると、2020年度のプロセスマイニング市場は参入ベンダーの増加に伴い急拡大した。2025年度までのCAGR(年平均成長率)は49.8%で、2025年度には40億円に達する見込みである。
「プロセス衛生」とは? プロセスマイニングが企業システムの新常態になる理由
日々の業務の中で、生産性の観点では無駄に思えても、コンプライアンス上行わなければならない承認や確認事は多い。それらを部下など他人任せにするケースも同様だ。ところが、それを徹底したところで不正や事件を根絶できるわけではない。最近ではドイツの有力ベンチャーが破綻する事件もあった。こうした状況を解消できるかもしれない概念として浮上しているのが「プロセス衛生(Process Hygiene)」である。耳慣れない言葉だが、ここに企業システムにおけるニューノーマル(新常態)の1つの姿がある。
プロセスマイニングの取り組みに“完了”はない、継続的活動で日々成果を─先行事例解説
国内でもプロセスマイニングによる経営改革に着手する企業が増えている。しかしながら、現段階では業種ごとにベストプラクティスが揃っている状況ではなく、導入で得られる価値を理解したユーザーが主体的に取り組む必要がある。「プロセスマイニング コンファレンス 2020 Summer LIVE」(2020年6月30日 主催:インプレス IT Leaders)のクロージングでは、この分野のエキスパートによるディスカッションを通じて、プロセスマイニングにおけるユーザーにとっての重要な観点と、実際の取り組みの進め方が示された。
DXの本質を正しく捉えるための補助線「組織的負債」に着目する
「デジタルトランスフォーメーション(DX)」や「デジタル」という言葉が、今も曖昧かつ便利に使われている。以前にはIT化と称していたのをデジタル化と呼ぶし、IT企業が自らをデジタル企業やDX企業と称することも増えている。このような言葉の言い換えは物事の本質を見えなくするという点で、百害あって一利なしだ。ではどうすればよいか? DXを理解するための“補助線”を引くべきだろう。その補助線とは「組織的負債」への着目である。
欧米企業に続け─コロナ禍の中でこそ「プロセスマイニングによる経営改革」を断行する
企業が市場の生き残りを賭けてデジタルトランスフォーメーション(DX)に向かう中、突然世界を襲ったコロナ禍。経営者はもちろん、そしてIT活用によるDX推進を担うIT部門にとっても試練の時を迎えている。そんな中、DXの前提となる根源的な取り組みとしてのプロセスマイニングの導入・活用を考察する「プロセスマイニング コンファレンス 2020 Summer LIVE」(2020年6月30日 主催:インプレス IT Leaders)が開催された。本稿では、コンファレンスの基調となるオープニングリマークスと特別講演からポイントをピックアップして紹介する。
欧州最大手ファッションECのZalando、"プロセスマイニング+機械学習"で調達プロセスを最適化
プロセスマイニングの取り組みのゴールは、一言で言うなら業務プロセスの全社最適化だ。一方で、最新のプロセスマイニングツールに備わる機能を用いて、特定領域の課題解決に役立てるというアプローチも増えている。それに取り組んだ1社が、欧州最大手のファッションEC企業、独Zalando(ザランド)である。「Celosphere Live 2020」に出演した同社のセッションから紹介する。
プロセス可視化・改善で先進13社が取り組んだこと─Uber、BMW、Bosch、ABBなど欧米プロセスマイニング事例
医療におけるX線装置やCTスキャンと同じく、プロセスマイニングは企業の業務に内在する障害やその広がりを可視化する有用なツールだ。しかし医療でも企業でも、難しいのは可視化した後である。障害は取り除く必要があるか/どのように改善できるか/改善策は本当に正しいか/実務を担う現場の納得や協力をどうやって得るか……複合的で一筋縄ではいかない問題が次々に出てくる。そこで参考になるのが先進ユーザーの取り組みである。本稿ではCelosphere Live 2020に登場した13社の事例を一挙に概観する。
“組織のデジタルツイン”でプロセス改善を迅速化─独ボッシュのプロセスマイニング実践
クラウド型プロセスマイニングツールを提供する独Celonis(セロニス)が、2020年4月28日(ドイツ現地時間)から3日間にわたり開催したオンラインコンファレンス「Celosphere Live 2020」。そのオープニングに、自動車部品・電動工具メーカーとして世界的に知られる独ロバート・ボッシュ(Robert Bosch)が登場。プロセスマイニングの導入に至った経緯から、Celonisを活用して“組織のデジタルツイン(DTO)”を構築し、業務プロセスの可視化・改善につなげた一連の取り組みをみずから紹介した。
プロセスの発見から自律/自動化へ─プロセスマイニングの進化と超流動企業への道筋
世界を覆うコロナ禍に対して、プロセスマイニングは大いに有効である──独Celonis(セロニス)は2回目の年次コンファレンスをリアルからオンラインに切り替えて開催(会期:2020年4月28日~30日)。欧米中心にプロセスマイニングの普及がさらに加速していること、同社の顧客企業がコロナ禍の中でも業務プロセス改革を継続していることをアピールしたが、今回はそれだけにとどまらない。“摩擦ゼロのプロセス”や“超流動企業”といった理想の実現に向けた技術・機能を発表し、市場リーダーとしてプロセスマイニングの進化を具体的に示した。以下、Celosphere Live 2020で明かされた最新の技術動向をメインに紹介する。
費用感は? 導入の課題は?─「プロセスマイニングの疑問」に答える!
基幹システムなどのログデータを基に業務プロセスを自動的に分析・可視化する手法として注目を集めているプロセスマイニング。「プロセスマイニング コンファレンス 2019」(2019年9月26日/主催:インプレス IT Leaders)のクロージングQ&Aセッションには、ベンダー、ユーザー、パートナーの各エキスパートがそろい踏みし、会場で挙がったプロセスマイニングに対するさまざまな疑問にそれぞれの立場から回答した。
欧米企業が注目する「タスクマイニング」とは何か? プロセスマイニングとの関係は?
業務プロセスの全社最適化アプローチとして欧米企業の間で採用が進み、国内でも導入事例が現れ始めた「プロセスマイニング」。現在、欧米企業の間で、やはりマイニング技術を用いる「タスクマイニング」なるものが注目を集めている。何のための、何をする手法なのか。プロセスマイニングとどう関わり、業務の何を変えるのか。プロセスマイニング最大手の独Celonisがタスクマイニングツールを投入したときの発表内容をベースにポイントを紹介する。
技術の方向性、国内先行事例、会計監査への適用─語られたプロセスマイニングの最前線
国内でも普及に向け製品拡充と高機能化が急速に進んでいる「プロセスマイニング」。ビジネスに与える影響とは──。「プロセスマイニング コンファレンス 2019」(2019年9月26日/主催:インプレス IT Leaders)のアフタヌーンセッションに、ウィル・ファン・デル・アールスト博士、KDDI ビジネスプロセスマイニンググループリーダーの近藤裕司氏、あずさ監査法人 Digital Innovation部 パートナーの新出谷崇氏が登壇。それぞれの立場から、プロセスマイニングの技術の方向性、そしてその活用がもたらす企業活動の“近未来”を展望した。
日立物流がRPAの適用拡大で直面した諸課題と解決への道筋
国内のRPA市場は、世界でも類をみない勢いで伸長しており、すでに大企業の大半が何らかの形で導入済みだと言われる。こうして普及が進む一方で、適用を拡大していく過程でさまざまな課題に直面する企業も少なくない。物流大手の日立物流でも、稼働ロボット100体到達を前に壁に突き当たった。2019年10月にオートメーション・エニウェア・ジャパンが開催したセミナーに、日立物流 経営戦略本部V21センター業務プロセス改善グループの松本和久氏が登壇。課題とその解決策を明かした。
Key Persons
Celonis 代表取締役社長 村瀬将思氏
「プロセスマイニングはDXの最後のピース」─Celonis村瀬社長が訴える"プロセスのデジタル化"の必然
プロセスマイニングのマーケットリーダーである独Celonis(セロニス)。2011年にミュンヘンで創業して以降、急激な成長を遂げたユニコーン企業が、次の10年に向けて、グローバルレベルで組織・人材・製品を強化している。本稿では、2021年12月に日本法人の社長に就任した村瀬将思氏へのインタビューを基に、Celonisがリードするビジネスプロセスへのアプローチが日本企業のデジタル化をどう変えていくのかについて展望してみたい。
独SAP CTO ユルゲン・ミューラー氏
ローコード開発、S/4HANAへの移行、Signavioの買収─CTOが語るSAPの技術戦略
システム内製化の機運でローコード/ノーコード開発を取り入れる企業が急増している。伴って、ツールやプラットフォームの充実ぶりも著しい。独SAPもこのホットな市場に参入した1社で、2021年11月、ノーコード開発ツール「SAP AppGyver」を発表している。同社でCTO(最高技術責任者)を務めるユルゲン・ミューラー(Juergen Mueller)氏に、この市場への参入意義やAppGyverの特徴、そして最近の開発者向け製品・サービスの戦略について聞いた。
ドイツ アーヘン工科大学教授 ウィル・ファン・デル・アールスト博士
“生みの親”アールスト博士が説く「すべての企業がプロセスマイニングに着手すべき理由」
日本ではRPAによる業務効率化が大ブームだが、欧米の先進企業ではすでにその先を見据え、業務プロセスの本質的な刷新を図る動きが進んでいる。その核心にあるのがプロセスマイニングだ。同分野に特化したメディア主催イベントとして国内初開催の「プロセスマイニング コンファレンス 2019」(2019年9月26日/主催:インプレス IT Leaders)のオープニングセッションに、プロセスマイニングの“生みの親”であるウィル・ファン・デル・アールスト(Wil van der Aalst)博士が登壇。プロセスマイニングの本質とあらゆる企業が着手すべき理由を語った。
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木内里美の是正勧告
情報システムの醍醐味や面白さを味わいながらも、何か変だな? と感じることも多い。この「何か変?」を追求し、是正勧告をするのが本コラムの趣旨である。是正勧告というと少し仰々しいが、具合の悪いところを改めるように説き勧めることであって、決して批評や批判ではない。あくまでも前向きの提言である。是正しなければ無駄も多く、せっかくのテクノロジーが活かされない。それは産業力を弱め、ひいては国力を弱めることになる。本連載で申している事柄が、CIO/ITリーダーの皆さんの一助となれば幸いである。
DX推進に不可欠な「デジタルリスクマネジメント」の要諦
ニューノーマル時代=コロナ禍が人々の社会や生活を一変させた一方で、企業・組織では感染対策のためのワークスタイル/ワークプレイス変革が進展することとなった。至上命題であるデジタルトランスフォーメーション(DX) の機運と共に、テレワークやペーパーレス、ワークフローなどの導入・刷新が急速に進む中で、これまであまり顕在化しなかったリスクへの対処が大きな課題となっている。本連載では、ニューノーマル時代にDXを推進するにあたって必須で求められる“リスクマネジメントの転換”=「デジタルリスクマネジメント」をテーマに、重要なポイントを取り上げて解説していく。
DX/イノベーションの推進者へ、未来に向けての提言─DBICビジョンペーパー
経営とITに携わる者にとって「グローバルで見た日本の競争力」の現状は直視せざるをえない。「IMD世界競争力ランキング」では日本の順位が年々低下し、2020年6月18日発表では過去最低の34位。ここにはさまざまな見方があるにせよ、日本の企業や経営者は改めて現状・実態を受け止め、どんなアクションを起こすべきなのかを考える必要がある。このほど、日本のソーシャルイノベーション推進に取り組むデジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)が、設立から4年間の活動を振り返りながら日本の競争力の源泉を検証し、この先のあるべき姿を示した「DBICビジョンペーパー」を発刊した。DX/イノベーションの推進者たるITリーダーに向けて、その全内容を連載の形で紹介する。
麻生川静男の欧州ビジネスITトレンド
グローバルITトレンドの主要発信源と言えば、やはりGAFA/ハイパースケーラー群を筆頭に有力IT企業がひしめく米国で、ゆえにこの分野の海外ニュースは米国発に偏りがちである。しかし本誌の読者であれば、自動車、電機、運輸、エネルギーといった世界をリードする各産業でITの高度活用に取り組む欧州の動きも追わずにはいられないだろう。本連載では、ドイツをはじめとした欧州現地のビジネスとITに関わる報道から、注目すべきトピックをピックアップして紹介する。
知っておいて損はない気になるキーワード解説
マイクロサービス、RPA、デジタルツイン、AMP……。数え切れないほどの新しい思想やアーキテクチャ、技術等々に関するIT用語が、生まれては消え、またときに息を吹き返しています。メディア露出が増えれば何となくわかっているような気になって、でも実はモヤッとしていて、美味しそうな圏外なようなキーワードたちの数々を「それってウチに影響あるんだっけ?」という視点で分解してみたいと思います。
6/14(火)開催「プロセスマイニング コンファレンス」
プロセスマイニング コンファレンス 2022 LIVE
プロセスマイニング関連書籍
News & Topics
ハートコア、コールセンター運用をタスクマイニング/プロセスマイニングで改善するコンサルティング
RPA新版「UiPath 2022.4」、ロボットをMacやクラウドで実行可能に
CTC、Webサイトの顧客体験をプロセスマイニングで高める「Celonis for Web-UX」
アグレックス、OCR業務のアウトソーシングサービスをプロセスマイニングで継続的に改善
独Celonis、プロセスマイニングツール「PAFnow」の独Process Analytics Factoryを買収
TIS、SAP ERP業務の改善点を提案する「プロセスマイニングサービス」を開始
SAPジャパン、業務プロセスの定義・実行・分析を支援する「SAP Signavio」を提供
Celonis World Tour 2021 Japanを2021年10月に開催、ニコンシステムと豊田通商のプロセスマイニング事例を紹介
ローコード開発ツールの米Appian、プロセスマイニングツールベンダーを買収
CTC、顧客サービスの業務改善に特化したプロセスマイニングツール「Celonis for CS」を提供
NTTデータ イントラマートと東大がプロセスマイニングの共同研究、効果的な営業活動をリコメンド
国内プロセスマイニング市場は2025年度まで年平均49.8%で急成長─ITR
Celonis、国内向けユーザーコンファレンスを開催へ、プロセスマイニング最新事例を紹介
日立システムズ、プロセスマイニングツール「Celonis」を販売、運用支援サービスも提供
NECソリューションイノベータ、「ABBYY Timeline」を用いたプロセスマイニング導入支援サービスを開始
クニエ、プロセスマイニング製品を用いた業務プロセス分析サービスを開始
ロゼッタとハートコアがプロセスマイニング/タスクマイニング/RPA領域で業務提携
PwC Japan、プロセスマイニングで業務効率化とコンプライアンス強化を同時に支援するSIサービス
Celonis World Tour 2020の日本開催が決定─KDDIが登壇してプロセスマイニング事例を紹介
タスクマイニング市場は2024年まで年平均79.7%で急成長─ITR
Celonisが国内初のユーザーコンファレンスを開催へ─BMW、ルフトハンザなどがプロセスマイニング事例を紹介
CTC、独Celonisのプロセスマイニング製品「Celonis Intelligent Business Cloud」を提供
アビーム、業務プロセス改善を含んだSAP S/4HANAへの移行支援サービス
NECソリューションイノベータ、情報連携を含めた業務プロセス全体を可視化するツールを販売
日本PCサービス、タスクマイニングツール「HeartCore TaskMining」の導入を支援、在宅勤務中の業務を可視化
独Celonis、年次コンファレンスを参加無料のWebライブ配信で開催へ
MeeCap、プロセスマイニングツール「MeeCap」をクラウド型で提供
Celonis、アジアで初となるIntelligent Business Cloud日本リージョンを開設
基幹業務のプロセスマイニング「HappyPath-ERP」を強化、ケースごとにプロセスを詳細分析
トランスコスモス、プロセスマイニングツールCelonisの導入・活用支援サービスを開始
基幹系刷新プロジェクトのフェーズ別留意点と「成功の秘訣」
DXの前提となるビジネスプロセス変革─シーメンスや北米トヨタ、ドイツテレコムらはどう挑んだか
変貌するBPM、ビジネスプロセス変革の最前線に─iBPM、そしてケースマネジメントへ
これまでのプロセスマイニング コンファレンス
ホワイトペーパー
[検証]デジタル庁─デジタル立国に向けた課題と期待[IT Leaders特別編集号2022 Winter]
 
デジタルリーダーが説くDXの極意─AI活用・アジャイル・共創編[IT Leaders特別編集号2021 Autumn]
 
[製造業DX]デジタルが導く未来のものづくり現場[IT Leaders特別編集号2021 Summer]
 
Digital or Die─デジタル戦略なくして企業の成長はあらず [IT Leaders特別編集号2021]
 
数字で読み解くデジタルトランスフォーメーション(DX)─マーケット動向編
 
数字で読み解くデジタルトランスフォーメーション(DX)─テクノロジー動向編

[特集]プロセスマイニングの実践─プロセスの可視化・分析からその先の [DigitalOps]へ!DXジャーニーの緒で、まずなすべきことは何か? 取り組みで先行する欧米大手企業の共通見解は「ビジネスプロセスの見直しと進化」である。それを可能にするのが「プロセスマイニング(Process Mining)」──企業内のさまざまな業務システムのイベントログデータから業務プロセスを再構成し、可視化・分析・モニタリングを可能にする技術・手法だ。早期導入した企業はすでに、プロセス可視化のその先「DigitalOps=プロセスの自動化」にフェーズを進めている。、基礎知識から主要ツールの特徴、国内外の先進事例、導入活用のガイドラインなど、「プロセスマイニングの実践」にフォーカスしてお届けする。

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