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[プロセスマイニング コンファレンス 2021 LIVE]

目指すは業務可視化の先の最適化──独自の“機能+ノウハウ”が切り開く新たな地平

2021年7月21日(水)

業務プロセス刷新は言葉にすると簡単だが、実践は困難な道のりだ。業務プロセスの非効率さを洗い出すための業務の可視化が不可欠なだけでなく、刷新後のプロセスを陳腐化させない仕組みの整備も求められる。6月29日にオンラインで開催された「プロセスマイニングコンファレンス 2021 LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)のセッションでは、Celonisの日本法人で代表取締役社長を務める小林裕亨氏が、プロセス刷新の支援に向けた同社のアプローチを提示した。

80%のシェアを握る「Celonis(セロニス)」

 業務プロセス刷新の“武器”として、プロセスマイニングへの関心が急速な高まりを見せている。そうしたなか、各種調査で市場のリーダーに位置付けられている製品が、ドイツのデカコーン企業(ユニコーンの10倍である1兆円以上の企業価値評価を受けた企業) 、Celonisが提供する「Celonis(セロニス)」だ。

 Celonisの日本法人で代表取締役社長を務める小林裕亨氏は、「Celonisは顧客導入実績が2000件を超え、プロセスマイニング市場で80%のシェアを占める、プロセスマイニング市場を牽引する存在です。その原動力は、プロセスマイニングの用途が単なる業務プロセスの可視化から業務最適化へ発展する中での、後者に必要な各種機能のいち早い実装にあります」と強調する。

Celonis株式会社 代表取締役社長 小林 裕亨氏

 小林氏は、米国生産性品質センター(APQC)のデータを引用し、業務プロセスは構築後、下記の4ステージで成熟化への道筋をたどると述べた。

  • ステージ1:プロセス理解
  • ステージ2:プロセスの標準化
  • ステージ3:プロセスの最適化
  • ステージ4:プロセス実行の革新

 しかし、現段階で最適化まで到達している企業はわずか15%ほど。残る85%はいまだ標準化以下の段階にとどまるというのだ。

 「その一番の理由は、業務の縦割りや人手での作業、例外処理などの混在による業務プロセスのブラックボックス化の結果、全体最適の視点での見直しが極めて困難だったことにあります」(小林氏)。

 プロセスマイニングが注目を集めるのは、全システムから抽出したデータを基に業務プロセスを一貫して可視化でき、業務最適化に向けた道筋をつけられる点にある。プロセスの見直しに加え、目的に合致したKPI設定を通じ、その後の継続的なプロセス監視や改善も実現できる。

多くの日本企業がプロセスの成熟度においてステージ1ないし2にある
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可視化を最適化につなげる豊富な機能群

 プロセスの可視化なしに改善はありえない。しかし理解しておくべきは、プロセスの可視化がイコール、プロセス最適化とはならないことだ。

 「Celonisは、この考えを基に当初から可視化後のプロセス監視や改善機能の拡充に取り組んできました。その最新の姿が、データから得られる洞察を基に日々の業務実行を支援するプラットフォーム『Celonis EMS(Execution Management System:業務実行管理)」です」(小林氏)。

 Celonis EMSは、パターン解析によりプロセスの実体を把握し分析する「可視化」、問題個所のシミュレーション結果を基にシステム間を自動連携させ新たな業務フローを作る「問題解決」、さらに、KPIをモニターにより蓄積したデータをマシンラーニングで改善に生かす「業務実行支援」などの機能を包括した製品だ。

 その特徴としてまず挙げられるのが、上記処理のための豊富な機能だ。リアルタイムのデータの取り込みから、プロセスとタスクのマイニング、計画とシミュレーション、ビジュアル化と日常業務管理、アクションフローによる自動化連携までを実装。加えて、SAPやOracle、Salesforce、Google Workspaceなど、オンプレとクラウド双方での多様なシステムと連携した高速処理能力と、サイバーセキュリティのリスクマネジメント統制に関するグローバルスタンダード「SOC(Service Organization Controls)2」への対応による高いセキュリティが、業種・業界を問わない冒頭の豊富な導入実績につながっている。

Celonis EMSのビジョン
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テンプレートとアプリ群でノウハウまで提供

 また、これまでの導入で得たプロセスマイニングのノウハウを、利用シーンごとのテンプレートに取りまとめて提供しているのもポイントだ。代表的な利用シーンには下記がある。

  • 生産性の改善に向けた「オペレーション・エクセレンス」
  • 業務高度化に向けたシステム統合のための「クラウド&システムマイグレーション」
  • 耐障害性や拡張性、導入のしやすさを備えながら高度に管理された自動化を目指す「インテリジェントオートメーション」
  • E2Eアウトソーシング作業のオペレーションの最適化に向けた「シェアドサービス&BPO」
  • 事業間のシナジーを見極め価値創造を加速・最大化する「M&A後の業務統合」
  • プロセスのリアルタイムの可視化を通じてコンプライアンス管理を行う「コンプライアンス&リスクマネジメント」

 「業界ごとに利用されることが多いKPIや、バリューツリーで鍵となるメトリックス、阻害要因や改善機会などもテンプレートに落とし込んでおり、活用を通じて、何が大切かを容易に理解できます。また、業界別の特定の目的に特化したパートナーのソリューション『Excution Apps』も豊富に提供されており、それらを組み合わせることでベストプラクティスにいち早く到達できるのです」(小林氏)。

業界別の特定の目的に特化した多様なアプリを提供する「Excution Apps」
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 Celonis EMSの採用を通じて大きな成果を上げるグローバル企業はすでに数多い。

 例えば独シーメンスでは、DXの着手にあたり、成果の可視化 を抜きに推進は困難との課題意識からCelonis EMSの利用に着手した。デジタル化がどのぐらい進んでいるのかを測れるように業務の自動化具合をKPIとして設定し、Celonisで自動化率を測定、各拠点に毎月共有することで、各拠点でのプロセス改革が加速し、自動化率の24%向上と10億円以上のコスト削減を実現している。また、重工業大手のABBでもサプライチェーン変革により納期遵守率が27%向上し、100億円のコスト削減を達成した。

 日本国内でも利用は加速している。Celonisのユーザー企業は横河電機やブラザー工業など50社を突破し、業務標準化はもちろん、IT刷新や財務監査、海外拠点のガバナンス強化、Co2削減など幅広い目的で活用が進んでいる。

 Celonisユーザー企業の1社である日立システムズでは、2つのシステム、「販売系システム」と「顧客障害対策に対応するフィールド作業支援システム」にCelonis EMSの採用を決断した。前者については、プロセス自動化やリードタイム短縮のめどがつき、後者についても修理部品や複数回出動の原因の実体が可視化されることで、改善に向けたポイントの深掘りが進められているという。さらには、自社顧客のDX支援サービス向上のため、社員のスキル獲得を目指し、積極的なプロセスマイニングアナリストの育成も実施している。

最適化のための将来シナリオの策定も支援

 「国内企業で共通するプロジェクトの成功要因は、経営トップのコミットメントを獲得している点にあります。組織横断型の取り組みであるため、これを欠いてはスピード感が欠けてしまいます。一方で、IT部門からは、IT主導によるDXで社内的な地位が向上できたとの声が多く聞かれます。多数のデータを抱えるIT部門にとって、DXは活躍の場を広げるチャンスでもあります」(小林氏)。

 ここまで述べてきたように、プロセスマイニングの活用は、プロセスを構築してからが本番だ。競争が激化する中でプロセスの最適化を推し進めるには、効率性では判断できない部分が少なからず発生する。その判断には企業の考えに基づく将来へのシナリオが不可欠だ。Celonisでは、シナリオ策定を支援するバリューアセスメントも用意している。過去のプロジェクト経験から必要な要素を体系的にカバーし、5つのセッションによる最小限の労力で、約3週間で将来価値の見極めを可能にしているという。

 プロセスマイニングのための先進的なツールと、プロセス高度化に欠かせない企業の将来ビジョンの策定支援を両輪に、Celonisは今後もプロセスマイニング市場を牽引し続けることになりそうだ。


●お問い合わせ先

Celonis株式会社

URL: https://www.celonis.com/jp
メールアドレス:info.japan@celonis.com
電話:03-4520-6200

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