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[IT Leaders Tech Strategy LIVE 事業成長のカギは[情シスの開発力] 生成AI時代のシステム開発]

ServiceNowが推進する、ノーコード開発と生成AIによるアプリ開発とガバナンス確保のアプローチ

2025年4月24日(木)

生成AIによってアプリケーション開発のあり方が大きく変わってきている。2025年2月27日に開催した「IT Leaders Tech Strategy LIVE 事業成長のカギは[情シスの開発力] 生成AI時代のシステム開発」(主催:インプレス IT Leaders)のセッションに、ServiceNow Japan スペシャリストSC本部クリエイターワークフロー部の金井盛隆氏が登壇。「生成AIによるアプリ開発の将来像と、ガバナンスの確保」と題して、ServiceNowのプラットフォーム上でのアプリケーション開発や、生成AIがもたらす効果、開発ガバナンスを確保するアプローチとソリューションを解説した。
提供:ServiceNow Japan合同会社

クラウドや生成AIの進化でアプリケーション開発のあり方も大きく変化

 生成AIの目覚ましい進化を受けて、アプリケーション開発のあり方そのものが大きく変わりつつある。そうしたアプリケーション開発のプラットフォームの1つとなっているのがServiceNowだ。ITサービスマネジメント(ITSM)で知られる同社だが、ノーコードでデジタルワークフローを開発する環境も提供する。この環境では、生成AIを活用したアプリケーション開発も可能だ。ServiceNow Japanの金井盛隆氏は、こう話す(写真1)。

 「ServiceNowは、業務プロセスのデジタル化=デジタルワークフローの開発をエンドツーエンドでカバーしています。業務プロセスだけでなく、単一のデータモデルとアーキテクチャのもと、UI/UXの開発も可能です。SIの必要はなく、本質的な部分のみを開発していくことができます」(金井氏)

写真1:ServiceNow Japan スペシャリストSC本部クリエイターワークフロー部 シニアアドバイザリーソリューションコンサルタントの金井盛隆氏写真1:ServiceNow Japan スペシャリストSC本部クリエイターワークフロー部 シニアアドバイザリーソリューションコンサルタントの金井盛隆氏

 ServiceNowの開発プラットフォームは、カスタマーサービスから、IT、バックオフィス、人事、購買・調達、ガバナンスなどさまざま領域のアプリケーションに対応する。具体的に提供する機能としては、サービスポータルやプレイブック(手順書)作成などのユーザー体験の開発機能、フローデザイナーやアクションデザイナーなどのワークフローとシステム連携の機能がある。また、AI関連機能としては、パフォーマンス分析や予測インテリジェンスなどの組込み済みインテリジェンス機能があり、ノーコード環境としては、「App Engine Studio」や「App Engine Management Center」、自動テストフレームワークなどを提供する(図1)。

図1:さまざまなデジタルワークフローをServiceNowで構築できる図1:さまざまなデジタルワークフローを構築できるServiceNowのプラットフォーム
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 「AIは2017年から提供を開始していて、生成AIを含めてAI機能への投資を積極的に行っています。ノーコードツールも、単一のランタイム環境で動くため、非常に効率化を追求しやすい開発環境です。開発するアプリケーションは、データストアとUI、ビジネスロジック、外部サービス連携という大きく3つで構成されます。業務プロセスやデータ項目、UIなどをドラッグ&ドロップで開発していくことができます」(金井氏)

 例えば、データモデルを作成する場合、テーブル上で標準的な項目をドロップダウンリストなどから選択するだけで作成でき、追加の項目もその場で追加していくだけでよい。UI開発も、このデータモデルをもとにドラッグ&ドロップで業務に本質的に関わる部分のみを開発できる。業務プロセスも、フローの定義やデータモデルのマッピングをドラッグ&ドロップで作成できる。

自然文からフローを生成できる生成AI機能「Now Assist for Creator」を提供

 生成AIはこうしたノーコード開発をさらに推し進めるものとなる。ServiceNowは開発業務を効率化できるプラットフォームとはいえ、習得に時間や手間がかからないわけではない。また、開発者の裾野を広げるためには、一般ユーザーも参加できることが重要だ。そうした役割を担うのが生成AIとなる。

 「開発者のペルソナは3つに分類できます。IT開発者、管理者/プラットフォームオーナー、プロセスアナリストです。IT開発者は従来の開発者であり、高いスキルが求められます。管理者/プラットフォームオーナーは、システム管理者や開発プラットフォームの今後のあり方を考える人で、高いスキルは求められませんが、本質的な開発に携わります。プロセスアナリストは、業務ユーザーに寄った開発者で、今後の業務プロセスのあり方を考えます。ノーコード開発では、従来のIT開発者だけでなく、これら3者すべてが開発に携わります」(金井氏)

 ServiceNowは、開発ツールを用いてカスタムアプリを開発するだけでなく、生成AIを使ってSaaSサービス上で追加開発する仕組みもある。それがServiceNowの生成AI機能である「Now Assist for Creator」だ(図2)。

図2:ServiceNowの生成AI「Now Assist for Creator」が提供する機能図2:ServiceNowの生成AI「Now Assist for Creator」が提供する機能
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 「生成AIを適用できるコンポーネントはServiceNow内のすべてのパーツです。2021年からLLMのトレーニングを開始し、2023年11月にコード生成やフロー生成、フロー推奨の機能を提供しました。2024年5月にはアプリ生成、プレイブック生成、カタログ生成を、同年8月にデータ可視化生成を、同年11月にUI生成とスポーク(システム連携)生成を提供しました。コード生成はServiceNowの環境を考慮した生成です。フロー生成は、自然文から一発でフローを生成します。開発できるコンポーネントは増えていて、将来的には、テストケースの自動生成や、アプリケーション仕様をテキスト(自然文)に書き戻す機能も提供していく予定です。より広範なアプリケーション開発プロセスを網羅していきます」(金井氏)

 ServiceNowの社内アプリ開発チームでもNow Assist for Creatorを活用しているが、生成されたコードの受け入れ率(期待通りのコード生成率)は48%、成功した生成AIのプロンプト数は6万5000を超え、肯定的なフィードバックを行った開発者の割合も90%を超えているという。

ServiceNowが提供する開発ガバナンスを確保する機能を提供

 ノーコード開発や生成AIを活用したアプリ開発を推進していくと、アプリケーション開発の品質をどう担保するのか、不必要なアプリ開発がされていないのかといったガバナンスの問題に直面しやすい。ガバナンスが適切に確保されないとセキュリティリスクを招く恐れもある。そこでServiceNowでは、アプリケーションの乱立を防止し、アプリケーションの品質を確保するガバナンス機能を提供している。

 「アプリケーションのガバナンスについては、一般に3つの観点があります。1つめは、ノーコード開発の品質確保と安全なビルドです。これは1つのアプリケーションに注目したときにその品質をどう確保するかという問題です。組織全体に対する開発者向けガイドラインの適用がカギになります。2つめは、誰が何を開発できるかです。システムをよく知らない人にシステム連携を定義できるようしてしまうとリスクにつながります。開発者の権限を指定することでリスクを最小化する取り組みが求められます。3つめは、アプリ利用状況をあらゆる観点で分析することです。アプリケーションがどのように使われているのか、何をするともっと効率良くアプリケーションを使えるようになるのかを業務分析します」(金井氏)

 ServiceNowでは、この3つの観点それそれで機能やサービスを提供している。

 ノーコード開発サイクル全般にわたるガバナンス確保の仕組みとして、「App Engine Management Center」がある。アプリ開発ライフサイクルのイベントと開発者の活動を1つのダッシュボードで追跡できる。アプリの状態を把握してボトルネックを特定したり、開発者に適切なアクセス権を付与してコンプライアンスを強化できる(図3)。

図3:ノーコード開発サイクル全般にわたりガバナンスを確保するApp Engine Management Center図3:ノーコード開発サイクル全般にわたりガバナンスを確保するApp Engine Management Center
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 開発ツール側で提供されるガバナンス機能としては、アプリケーションテンプレート機能がある。開発の出発点となるテンプレートを提供し、標準のデータモデルやシステム連携の仕組みを流用できる。また、開発者の権限を設定できる機能を提供するほか、アプリケーション開発そのものを承認ベースにすることもできる。開発するアプリケーションの仕様や業務を申請し、CoEの承認を得てアプリ開発を進めることで、ガバナンスを確保する(図4)。

図4:開発ツール側で提供されるガバナンス機能図4:開発ツール側で提供されるガバナンス機能
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 さらに、App Engine Management Centerでは、自動テストフレームワーク(ATF)やインスタントスキャンの機能も提供するほか、アプリの利用状況の把握も可能だ。

 最後に、金井氏は次のように述べ、講演を締めくくった。

 「アプリケーションへの要求は増え続けています。IT部門としてどう対応できるか、開発者以外の人たちをどう巻き込み、その際にどうガバナンスを確保していくのか。ServiceNowでは、ノーコード開発によるアプリ作成、生成AIによるアプリ開発、開発ガバナンス確保の3つについて投資を続けていきます。この仕組みの上で、ServiceNowの新機能を利用いただくことで相乗効果が得られると考えています」(金井氏)


●お問い合わせ先

ServiceNow Japan合同会社

URL:https://www.servicenow.com/jp/

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