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Webシステム実行環境「KUSANAGI」を自然言語で運用するアドオン「KUSANAGI AI アシスト」

Gemini CLIを利用、Linuxコマンド入力を自然言語に代替

2025年10月31日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三

プライム・ストラテジーは2025年10月31日、Web実行環境「KUSANAGI」の運用管理を簡素化するアドオン機能「KUSANAGI AI アシスト」(ベータ版)を提供開始した。Linuxコマンドを入力する代わりに自然言語で生成AI「Gemini CLI」に指示することで、稼働状況の把握といった日々の運用を行える。KUSANAGIの運用に必要な知識をGemini CLIのコンテキストファイルとして提供する。

 プライム・ストラテジーの「KUSANAGI」は、Webシステムのバックエンドシステムを高速に動作させるための実行環境である。LinuxとWebサーバー(Nginx、Apache)を中核に、言語、データベース管理システム、CMS(コンテンツ管理システム)などをパッケージにしている。CMSのほか、業務アプリケーションを含めた任意のWebシステムを高速化する用途で利用されている(関連記事Webシステム実行環境「KUSANAGI」、AlmaLinux 9長期サポート版をOCIでも提供)。

 Webシステムを構成するミドルウェア一式を、Linuxを含めた仮想マシンイメージまたはDockerコンテナイメージの形態で提供する。仮想マシンイメージは、クラウドベンダーのマーケットプレイスまたは提携クラウドベンダーの管理コンソールからも導入できる。数十社のベンダーが販売している。

画面1:「KUSANAGI AIアシスト」の画面。自然言語で指示を出せる(出典:プライム・ストラテジー)
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 今回、KUSANAGIの運用を簡素化するアドオン機能「KUSANAGI AI アシスト」(ベータ版、画面1)を提供開始した。Linuxコマンドを入力する代わりに、処理させたい内容を自然言語で指示することで、稼働状況の監視・レポーティングといった日々の運用を行える。現行のKUSANAGI 9にアドオンをインストールすることで利用可能になる。ただし、セキュリティ性能に特化した「KUSANAGI Security Edition(SE)」では利用できない(関連記事Webシステム実行環境「KUSANAGI SE」、nginx更新時の事前検証が可能に─プライム・ストラテジー)。

 システム管理者は、以下のような自然言語での指示が可能である。これらの指示をLinuxコマンドに変換して実行し、実行結果を自然言語で返す(画面2)。

  • 「サーバの負荷状況を調べて、レポートをまとめて」
  • 「怪しい攻撃がないか知りたい」
  • 「キャッシュを有効化したい」
  • 「アクセスログはどこにあるの?」
  • 「Nginx の設定ファイルの位置を教えて」
画面2:KUSANAGIの稼働状況をAIが分析し、日本語で解説している画面(出典:プライム・ストラテジー)
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●Next:Gemini CLIを利用してエージェンティックな運用を実現

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