[新製品・サービス]

2025年12月19日(金)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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　日立製作所の「Hitachi EverFlexクラウドサービス」は、企業システムを稼働するITインフラに必要な非機能要件に注力したクラウドサービスである。非平常時でも安定してシステムを統制する自律性（ソブリン）と、変化に柔軟に対応する利便性（モダナイズ）の両立を図ったとしている（図1）。

図1：「Hitachi EverFlexクラウドサービス」の概要（出典：日立製作所）
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　提供形態は、企業指定のデータセンターに専有環境を構築し、運用を標準化した形で提供する「プライベートクラウド」と、日立のデータセンターからITリソースを提供する「マルチテナントクラウド」から選択する。いずれの利用形態でも、データの機密性確保やバックアップ、法規制対応など、必要な対策を組み合わせて利用できる。

　サービスの中核となる仮想化/コンテナ環境は、Hyper-V、KVM（2026年3月末日から提供）、OpenShiftの3つを利用可能で、日立が環境を構築する。このうち、KVM環境は、NTTデータの仮想化プラットフォーム「Prossione Virtualization」と日立のLinux高信頼化技術を組み合わせる（関連記事：NTTデータ、KVMベースのサーバー仮想化基盤「Prossione Virtualization 1.0」をリリース）。

　OpenShiftコンテナ環境は、ベアメタル構成を選択可能である。また、「Red Hat OpenShift Virtualization」により、まずはコンテナ上で仮想サーバーを利用し、段階的にコンテナだけの環境へと移行する運用がとれる（関連記事：レッドハット、仮想マシンをコンテナと同様に管理できる新機能「OpenShift virtualization」）。

　参考料金（税別）は、仮想サーバー1台あたり、プライベートクラウドが月額7万5000円から、マルチテナントクラウドが月額4万8000円から。