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レッドハット、仮想マシンをコンテナと同様に管理できる新機能「OpenShift virtualization」

2020年後半から一般提供を開始、追加費用なしで利用可能

2020年5月19日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

レッドハットは2020年5月19日、説明会を開き、コンテナ基盤「Red Hat OpenShift 4」の最新動向を説明した。新バージョン「Red Hat OpenShift 4.4」、新機能の仮想マシン実行機能「OpenShift virtualization」(2020年後半に提供)、新製品の運用管理ツール「Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes」(2020年夏に提供)の3つを説明した。

 Red Hat OpenShift 4は、DockerコンテナベースのPaaS基盤である(関連記事レッドハット、マイクロサービス同士の通信を簡素化する「OpenShift Service Mesh」)。Dockerの運用基盤ソフトウェアであるKubernetesをベースとしている。開発したアプリケーションや、アプリケーションの動作に必要なミドルウェアなどを、設定パラメータとともにパッケージ化して配備して実行できる。

 説明会では、Red Hat OpenShiftの最新動向として、Red Hat OpenShiftに追加する新機能で、コンテナ環境で仮想マシンを実行できるようにする「OpenShift virtualization」と、複数のRed Hat OpenShift環境を一元的に管理するための運用管理ツール「Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes」(ACM)を紹介した(図1)。

図1:これから登場するRed Hat OpenShiftの新機能。コンテナ環境で仮想マシンを実行できるようにする「OpenShift virtualization」と、複数のRed Hat OpenShift環境を一元的に管理する運用管理ツール「Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes」(ACM)がある(出典:レッドハット)図1:これから登場するRed Hat OpenShiftの新機能。コンテナ環境で仮想マシンを実行できるようにする「OpenShift virtualization」と、複数のRed Hat OpenShift環境を一元的に管理する運用管理ツール「Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes」(ACM)がある(出典:レッドハット)
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 OpenShift virtualizationは、Kubernetesを使ってKVMのVM(仮想マシン)を管理できるようにする新機能である。VMを起動するPodを作成して、コンテナと同様にVMを配備・実行できる。オープンソースのKubeVirtをベースとしている。現在は技術プレビューの段階で、2020年後半に一般提供を開始する。追加費用なしで利用できる。

 Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes(ACM)は、開発環境や本番環境など用途ごとに用意したKubernetesクラスタを統合管理できる運用管理ツールである。1つのツールから、管理下にあるすべてのクラスタに対して、アプリケーションを配備したり更新したりできる。2020年夏に提供する。

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