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みんなの銀行、口座開設にマイナンバーカードを利用した公的個人認証方式を導入

2025年7月4日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

みんなの銀行(本社:福岡県福岡市)は2025年7月4日、同年7月中旬から口座開設時にマイナンバーカードを利用した公的個人認証(JPKI)方式を使えるようにすると発表した。JPKI方式を用いることで、セキュリティを確保しながら最短5分で口座を開設できるようになる。

 インターネット専業銀行のみんなの銀行は2025年7月中旬から、口座開設時の本人認証手段を拡充し、マイナンバーカードを利用した公的個人認証(JPKI)方式を使えるようにする。セキュリティを確保しながら、最短5分で口座を開設できるようになる。

 背景として、2027年4月1日に施行となる犯罪収益移転防止法施行規則の改正により、金融機関などにおける本人確認方法は、原則としてマイナンバーカードを活用した公的個人認証(JPKI)方式へと一本化されることが決まっている。みんなの銀行は、この改正を見据え、口座開設時における本人確認方法を増やした。

 これまで、ビデオシステムを使って本人確認書類の顔画像とユーザーの撮影画像を照合する方式(犯罪収益移転防止法の「ホ方式」)を提供してきた。今回、新たに「カ方式(旧ワ方式)」と「ヘ方式」の2つの方式を採用する。xIDのミドルウェアとして「xID SDK」によって実装する。

 カ方式では、マイナンバーカードのICチップに格納されている電子証明書を利用した公的個人認証(JPKI)を用いる。マイナンバーカードを用意し、署名用電子証明書のパスワードを入力して認証を受ける(図1)。

図1:「カ方式(旧ワ方式)」(マイナンバーカードの読み取り&パスワード認証、JPKI方式)の概要(出典:みんなの銀行)
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 以下はカ方式による本人認証の流れである。

  1. 本人確認の方法で「マイナンバーカードをスキャン」をタップ
  2. 「パスワードがわかる方」をタップ
  3. 署名用電子証明書パスワードを入力
  4. マイナンバーカードに記載の生年月日・有効期限・セキュリティコードを入力
  5. マイナンバーカードを手元に用意し「読み取りを開始する」をタップして読み取り
  6. 顧客情報を入力して本人確認完了

 もう1つの方法である「ヘ方式」は、署名用電子証明書のパスワードを失念するなどでJPKIによる認証ができないユーザーに向けて、マイナンバーカードの顔画像を含む券面情報の読み取りとセルフ撮影写真から本人を確認する(図2)。

図2:「ヘ方式」(マイナンバーカードの読み取りとセルフ撮影)の概要(出典:みんなの銀行)
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 以下はヘ方式による本人認証の流れである。

  1. 本人確認の方法で「マイナンバーカードをスキャン」をタップ
  2. 「パスワードがわからない方」をタップ
  3. マイナンバーカードに記載の生年月日・有効期限・セキュリティコードを入力
  4. ナンバーカードを手元に用意し「読み取りを開始する」をタップして読み取り
  5. 顧客情報を入力して、画面の案内にしたがって正面と指定ポーズでのセルフィーを撮影
  6. 本人確認完了
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