プロセスマイニング プロセスマイニング記事一覧へ

[Sponsored]

[プロセスマイニング コンファレンス 2025 LIVE]

「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」

2025年7月24日(木)

企業の業務プロセス変革の支援に向け、SAPが提供する価値とはどのようなものなのか。2025年6月24日に開催された「プロセスマイニング コンファレンス 2025 LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)に、SAPジャパン ビジネストランスフォーメーション事業部 ソリューションアドバイザリーの喜山和典氏が登壇。SAPが提唱するビジネス変革マネジメントのコンセプトとその展望について解説した。
提供:SAPジャパン株式会社

企業変革を多面的に支援するスイート製品

 ERP市場の世界的企業として確固たる地位を築いているSAP。同社が企業の継続的なビジネス変革において、プロセス支援のために提供しているのが「SAP Signavio」だ。SAP Signavioはあらゆる業務プロセスを分析、最適化し、企業のアジリティとリジリエンスを支援するスイート製品だ。SAP Signavioは下記の5領域を担う製品群から成る。

  • 1.業務プロセス分析
    ・「SAP Signavio Process Insights」(Process Insights)
    ・「SAP Signavio Process Intelligence」(Process Intelligence)
  • 2.変更管理
    ・「SAP Signavio Process Transformation Manager」(Process Transformation Manager)
  • 3.業務プロセス設計
    ・「SAP Signavio Process Modeler」
    ・「SAP Signavio Journey Modeler」
  • 4.付加価値最大化
    ・「SAP Signavio Process Collaboration Hub」
  • 5.業務プロセス管理
    ・「SAP Signavio Process Governance」

1.業務プロセス分析

 プロセスの基本となる製品が、SAP S/4HANA、SAP ECC、SAP Aribaのプロセス分析ツールのProcess Insightsと、SAP以外のシステムも対象とするプロセスマイニングツールのProcess Intelligenceだ。

 Process Insightsはシステムとのデータ連携により、事前定義済みの分析テンプレートに基づく継続的な業務パフォーマンス監視を実現する。広範な業務領域のパフォーマンスを迅速に診断、把握できることが特徴だ。可視化や分析支援だけでなく、是正提案や最新機能活用に関する提案といった機能もある。SAPジャパン ビジネストランスフォーメーション事業部 ソリューションアドバイザリーの喜山和典氏は「SAP ERPに対する迅速なプロセス分析が可能な唯一のソリューション」と語る。

SAPジャパン ビジネストランスフォーメーション事業部 ソリューションアドバイザリー 喜山和典氏写真1:SAPジャパン ビジネストランスフォーメーション事業部 ソリューションアドバイザリー 喜山和典氏

  一方のProcess Intelligenceは、システムの実行ログによるより深い可視化と分析を得意とする。プロセスマイニングで最も労力を必要とするマイニングログを生成するためのデータ変換処理用テンプレートや、アクセラレータも標準的に用意されている。

 喜山氏はこの2つの適切な組み合わせが分析で鍵を握るという。喜山氏が推奨する手法は、まずProcess Insightsで全体的な視点から課題を明らかにし、その詳細をProcess Intelligenceでより深く調査し、対応を進めるやり方だ。これにより、課題特定を素早く行い、優先度を決定したうえで詳細な分析に着手できる。

「プラグアンドゲイン・アプローチ」で変革の準備期間を大幅削減

 SAPでは、この2つのソリューションを活用し、プロセスの分析基盤を構築する手法として、「プラグアンドゲイン・アプローチ」を提唱している。プラグアンドゲイン・アプローチは、SAP ECCとSAP S/4HANAを対象とした変革のためのアプローチだ。効率的に広範囲のプロセスフローの分析が可能になり、変革の準備期間を大幅に削減できる。

 まずはProcess Insightsで把握した全社のプロセスデータを、データ変換用テンプレートを用いてProcess Intelligenceに取り込み、プロセスレベルでの詳細分析が可能な環境を短期間で整える。そのうえで、プラグアンドゲイン・アプローチで提供される各種コンテンツを用いた分析により、現状把握を加速させる(図1)。結果、目標の実現に向けた改善活動の実行までの時間が大幅に短縮される。

「Plug and Gainアプローチ」の仕組みとコンテンツ図1:「プラグアンドゲイン・アプローチ」の仕組みとコンテンツ
拡大画像表示

 「プラグアンドゲイン・アプローチの採用はSAR ERPユーザーに限られますが、業務変革プロジェクトの開始までに要する時間を、従来の数か月から数日に短縮できます。業務分析、改善におけるゲームチェンジャーと言えるアプローチです」(喜山氏)

2.変更管理

 プロセス分析から得られたインサイトを集中管理し、変革プランを策定、トラッキングしていく変更管理領域の製品が「Process Transformation Manager」である(図2)。

「SAP Signavio Process Transformation Manager」の概要図2:「SAP Signavio Process Transformation Manager」の概要
拡大画像表示

 プロセス分析で得られたインサイトは「Centralized Insights」で一元管理される。それらを変革イニシアチブを定義する「Initiatives」に紐づけ、改善タスクを管理する「Task Manager」に登録・管理し、変革を実行する。

 また、自社のパフォーマンスを同業他社と比較する「Benchmarking Analytics」や、改善目標を定義し、その財務的価値を共有しながら変革を進めるための「Value Analysis」といった機能もある。

 「分析により改善機会が見つかっても、全社で共通認識を持って継続的に改善を進めていく、またモニタリングしていくことが難しいという声をいただきました。そういった点を支援するのがこの『Process Transformation Manager』です」(喜山氏)

 今後もさまざまな指標のモニタリング機能を拡充させていく予定だという。

3.業務プロセス設計

 業務プロセス設計のために用意されている製品が、モデリングツールの「SAP Signavio Process Modeler」である。「SAP Signavio Process Modeler」はダイアグラムの自動生成や業務プロセスのシミュレーションなど、効率的で高度なプロセス設計のための機能を提供する(図3)。 

「SAP Signavio Process Modeler」の概要図3:「SAP Signavio Process Modeler」の概要
拡大画像表示

 対応するモデリング手法は以下の3つだ。

  1. スプレッドシート形式のフォームにアクティビティやロールを入力することでのBPMN(ビジネスプロセスモデリング表記法)のダイアグラム生成
  2. プロセスマイニングのログを用いたダイアグラム生成
  3. SAP Best PracticeなどBPMNリソースをインポートしてのダイアグラム生成

 いずれの手法もエディタが提供されているため、自由な変更が可能だ。BPMNの生成ルールを定めておくことで、構文の自動チェックも行えるため、モデリング品質の向上にも寄与する。

4. 付加価値最大化

 業務フロー改善の価値の最大化は、ビジネスプロセスのポータルとなる製品「SAP Signavio Process Collaboration Hub」が担う。「SAP Signavio Process Collaboration Hub」は、業務に関わるユーザーがビジネスプロセスのフローを参照し、理解を深められる、業務とITのコラボレーションの場だ。

 企業全体のバリューチェーンの把握から個々の業務プロセスまでを階層的に管理し、ナビゲーションできる。プロセスの親子関係や前後関係の定義も可能で、コメントの仕組みを利用することで質疑応答や改善策の議論の場としても活用できる。

 「プロセスをきちんと管理し、全社で共有すること、またプロセス分析で改善ポイントが見つかれば、改善アクションを実行してその変更を定義する。定義通りに業務が実行されているか、パフォーマンスが改善されているかなどを継続的に確認していくことが重要です。その継続的変革を支援するのがSAP Signavioです」(喜山氏)

SAP Business AIの開発でさらなる機能強化を

 SAP Signavioの最新アップデートでは、Process InsightsとProcess Intelligenceにおいて、改善機会の分析用ダッシュボードとボトルネックを特定する支援機能をそれぞれ新たに追加した。また、生成AIの活用も積極的に行っており、プロセスモデルとリポジトリの生成、プロセスマイニングなどで活用を進めている。

 「SAPではデジタル変革の支援に向け、SAP Signavio以外にもデジタルアダプションプラットフォームの『WalkMe』、エンタープライズアーキテクチャ管理プラットフォームの『SAP LeanIX』も提供しています。総合力を強みに、今後も企業変革を支援していきます」(喜山氏)


●お問い合わせ先

SAPジャパン株式会社

フリーダイヤル:0120-786-727
Web:https://www.sap.com/japan/registration/contact.html
製品URL:https://www.signavio.com/jp/

バックナンバー
プロセスマイニング コンファレンス 2025 LIVE一覧へ
関連キーワード

SAP / Signavio / ビジネスプロセス

関連記事

トピックス

[Sponsored]

「プラグアンドゲイン・アプローチ」がプロセス変革のゲームチェンジャー。業務プロセスの持続的な改善を後押しする「SAP Signavio」企業の業務プロセス変革の支援に向け、SAPが提供する価値とはどのようなものなのか。2025年6月24日に開催された「プロセスマイニング コンファレンス 2025 LIVE」(主催:インプレス IT Leaders)に、SAPジャパン ビジネストランスフォーメーション事業部 ソリューションアドバイザリーの喜山和典氏が登壇。SAPが提唱するビジネス変革マネジメントのコンセプトとその展望について解説した。
提供:SAPジャパン株式会社

PAGE TOP