[市場動向]
NTTコミュニケーションズ、2025年7月1日付で社名を「NTTドコモビジネス」に変更
2025年5月12日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2025年5月9日、同年7月1日付で社名を「NTTドコモビジネス株式会社」に変更すると発表した。同年6月に開催する定時株主総会で決議する。コーポレートロゴも変更する。NTTドコモグループとしての一体感を体現し、これまで以上にドコモグループのシナジーを発揮するとしている。
法人向けのITインフラ/ネットワークを中核とするSIベンダーのNTTコミュニケーションズ(エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社、略称:NTT Com)は、2025年7月1日付で社名を「NTTドコモビジネス株式会社」に変更する。合わせて、コーポレートロゴを図1の新しいロゴに変更する。同年6月に開催する定時株主総会で決議する。

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NTTドコモを冠した社名に変更する狙いについて同社は、「ドコモグループとしての一体感を体現する。これまで以上にドコモグループのシナジーを発揮して提供価値を高める」と説明。法人事業の中核会社としてIT事業を牽引し、「産業・地域DXのプラットフォーマー」として豊かな社会の実現を目指すとしている。
NTTコミュニケーションズは、1997年のNTT再編成・分社化によって設立され、1999年7月に営業を開始した。2022年1月にNTTコムウェアと共にNTTドコモの子会社になっている。NTTコミュニケーションズはNTTドコモの100%子会社、NTTコムウェアは資本比率66.6%の子会社である。7月1日付で、NTTコムウェアもNTTドコモソリューションズに社名を変更する。なお、NTTドコモは2020年11月にNTTの完全子会社になっている(関連記事:NTTコムウェア、2025年7月1日付で社名を「NTTドコモソリューションズ」に変更)。
組織再編に伴い、7月1日にNTTおよびグループ会社がCI(コーポレートアイデンティティ)を刷新する。NTTは社名(商号)の日本電信電話をグローバルで定着しているNTTに変更し、NTT東日本(東日本電信電話)とNTT西日本(西日本電信電話)も、それぞれNTT東日本とNTT西日本に変更する(関連記事:NTT、NTTデータグループを公開買付けで完全子会社化、買付額は約2兆3700億円)。
図2は、7月1日にロゴや社名を変更するNTTグループ企業である。その他のグループ会社についても順次適用していく。

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