[市場動向]
富士通からネットワーク製品事業を継承した1FINITYが事業を開始
2025年7月2日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
富士通からネットワーク製品事業を継承した1FINITY(ワンフィニティ)は2025年7月1日、同日付で事業を開始した。光伝送装置や5G基地局などのハードウェア製品に加え、ネットワーク運用・保守などのソフトウェア製品、サービスを提供する。新ブランドの下、製品の研究開発から製造、運用、保守までを一貫して手がける。
1FINITY(ワンフィニティ)は、富士通からネットワーク製品事業を継承した新会社である。富士通の100%子会社で、2025年7月1日付で事業を開始した。光伝送装置や5G基地局を中心とするハードウェア製品に加え、ネットワーク運用・保守など関連ソフトウェア、導入支援や運用・保守サービスなどを提供する(図1、表1)。

図2は事業体制である。富士通は、ネットワーク製品事業を1FINITYに統合するほか、富士通ネットワークソリューションズが提供する通信事業者向け事業など、関連する従業員を1FINITYに集結させる。

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今後、富士通テレコムネットワークス、富士通ネットワークサービスエンジニアリング、モバイルテクノ、米Fujitsu Network Communicationsの4社およびその関係会社の1FINITYへの承継を予定している。現在これらのグループ会社の製品・サービスは、1FINITYへ統合後も引き続き各グループ会社で提供する。
社名の1FINITYは、2015年に「FLASHWAVE」の後継として投入した、富士通の光伝送ネットワーク機器のブランド名と同じである。今後、1FINITYが提供するハードウェア、ソフトウェア、サービスは、同ブランドへの統一を予定している。製品ブランドと社名を一体化するブランディングを通じて、グローバルでのプレゼンスを高めていくとしている。
会社名 | 1FINITY株式会社(1FINITY Inc.) |
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本社 | 〒211-8588 神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1 Fujitsu Technology Park |
設立 | 2025年7月1日 |
代表者 | 代表取締役社長 森林正彰氏 |
従業員 | 1800人(グループ会社含め約4600人) |
事業内容 | 通信機器・装置・システムの研究・開発・設計・製造・企画および保守・修理サポート |
株主 | 富士通株式会社 100% |