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加速するZoomの進化、エージェント型AIでコミュニケーションの全領域を変革
─「Zoom主催リアルイベント Zoomtopia On the Road Japan」レポート
2025年12月17日(水)
ZVC JAPAN 株式会社 (Zoom) は、2025年10月15日開催の「Zoomtopia On the Road Japan 」において、「AI Companion 3.0」を中核とした包括的なプラットフォーム戦略を発表した。ビデオ会議ツールからAIファーストのコミュニケーションプラットフォームへと進化を遂げるZoomが、エージェント型AIの実装によって実現する次世代の働き方を提案する。本稿では、同イベントのキーノートセッションと、プロダクトセッションの様子をレポートする。
提供:ZVC JAPAN株式会社(Zoom)
「Zoom Phone」1000万ライセンス突破とUCaaS、CCaaS戦略
写真1:ZVC JAPAN株式会社 執行役員 マーケティング本部長 田中裕一氏キーノートには、ZVC JAPANの田中裕一氏と坂井悠樹氏、そして米国Zoom Communicationsのランディ・マエストレ氏が登壇し、プロダクト戦略の全容を明かした。
冒頭で田中氏は、日本企業が直面している課題について「人材強化、収益性向上、そして今我々が直面している大きな課題であるAIの戦略的活用と企業成長への投資。これらが大きなテーマになっています」と示した。そして、「本日は皆様と一緒に、AIとイノベーションをどのように活用し、従業員体験(EX)や顧客体験(CX)をどう推進していけばよいかを考える時間を過ごしたい」としてイベントの口火を切った。
続いて登壇した坂井氏は、UCaaS(Unified Communications as a Service:統合コミュニケーションサービス)およびCCaaS(Contact Center as a Service:コンタクトセンター向けサービス)の戦略について説明した。
写真2:ZVC JAPAN株式会社 日本事業戦略部長 坂井悠樹氏クラウド型電話サービス「Zoom Phone 」について「グローバルでZoom Phone、なんと1000万ライセンスを突破しました」と明かし、その背景として「高品質な音声」「録音・履歴管理」「コスト最適化」「AI活用」の4つの価値を挙げた。
UCaaS市場では、Forrester Wave™: UCaaS Q3 2025 でリーダーと評価されていることを報告。ビデオ会議だけでなく、チャット、電話といったコミュニケーション手段を一つのツールとして統合するこの分野でZoomが優れており、なかでもこの調査において顧客から高い評価を得ていることを説明した。
新機能としてスマートフォンがトランシーバーとして機能する「Zoom Phone push-to-talk」を発表。工事現場、イベント会場、店舗運営など多様な用途での活用が期待される(図1)。
CCaaS分野では、参入からわずか3年でGartner Magic Quadrant に初選出されたことを報告。「3年でここに選出されたということで、我々の開発の速さ、コミットの強さを感じていただけると思います」と坂井氏は成果を強調した。
図1:トランシーバー機能「Zoom Phone Push to Talk」の利用イメージ拡大画像表示
Zoom AI Companion 3.0がもたらす業務変革 ― エージェント型AIによる意思決定支援の進化
写真3:米国Zoom Communications, Head of Industry, Line of Business and Developer Ecosystem Product Marketing, ランディ・マエストレ氏マエストレ氏によるプレゼンテーションのハイライトは、Zoomに統合されたAIアシスタント「Zoom AI Companion 3.0」。その進化の歴史を振り返りつつ、最新版の特徴を説明した。
「AI Companion 1.0は会議要約やメール作成など、皆様のスキルを向上させる機能でした。2.0では重要な情報を浮上させ、タスクを優先順位付けし、インタラクションをアクションに変える機能を提供しました。そして3.0では、エージェント型AIによる積極的な支援を実現します」
エージェント型AIの核となるのは4つのスキルだ。ユーザーの好みを学習する「記憶」、複雑な状況を分析する「推論」、適切なツールと実行方法を把握する「タスクアクション」、複数スキルやAIエージェントを管理する「オーケストレーション」である(図2)。
図2:Zoomで提供されるAIエージェントのスキル拡大画像表示
具体的な機能として「AI Companion Note Taker」が紹介された。Zoom以外のプラットフォーム(Microsoft Teams、Google Meet、Webex)や対面会議にもAI Companionを参加させることができる。「Free up my time」機能では、AIがカレンダーを評価してスキップ可能な会議を提案(図3)。「Writing Assistant」では、過去の会議内容などから包括的なプロジェクト計画を自動作成し、その後の議論に基づいて自動更新する。
図3:予定に優先順位をつけ、参加すべき会議などを提案する「Free up my time」拡大画像表示
セールス領域では、AIを活用し、会話、商談を分析するプラットフォーム「Zoom Revenue Accelerator」にエージェント型プロスペクティング機能を追加し、リード強化から商談予約まで自動実行が可能となった。Zoom PhoneのAIコンシェルジュとして機能する「Zoom Virtual Agent for Voice」は、顧客のニーズを理解して着信を処理し、質問に直接回答したり、適切な担当者に転送したりできる(図4)。
図4:「Zoom Virtual Agent for Voice」は、音声通話に直接回答して処理する拡大画像表示
マーケティングでは「Zoom Webinar」と「Zoom Events」にAI機能を実装し、イベント前から終了後までのプロセスを効率化する。教育分野では「Zoom Video Management」で動画コンテンツを検索可能なアセットに変換、教育機関や企業はコンテンツ管理にかける時間を削減できるとした。
さらにマエストレ氏は、ZoomのAI戦略の根幹にある「フェデレーテッドAIアプローチ」について「適切なタスクに適切なAIモデルを配備することで、AI品質へのコミットメントを実現しています」と説明。また、信頼性を担保するため、顧客のコンテンツをAIモデルの学習に使うことはないとした。
Zoom AI Companion自体はZoomの有償プランに追加費用なしで含まれている。セキュリティ面では、暗号化オプション、ID管理、コンプライアンス機能、プラットフォーム全体の高度なエンタープライズグレード制御を継続的に投資していることを強調し、「皆様の信頼が最も重要であり、常にそれを維持するよう努めています」と締めくくった。
エージェント型AIが導く働き方変革、Zoom AI Companion 3.0の機能とユースケース
写真4:ZVC JAPAN株式会社 Solution Engineering, Senior Solutions Engineer 面谷修平氏ZVC JAPANの面谷修平氏によるプロダクトセッションでは、AI Companion 3.0の具体的な機能がデモンストレーションで紹介された。
面谷氏が最初に行ったデモは、ミーティングのスケジューリングだ。AI Companionに「斎藤さんと木村さんとの1時間の打ち合わせを10月13日から15日の午前中に調整するように」と依頼すると、AIが「10月13日はスポーツの日であるため除外する」と判断し、3名の空き時間から3つの候補を提示。参加者への打診メール作成、返信検知、最適時間の確認、Zoom Meetings招待の送信まで、一連のプロセスが自動実行された(図5)。
図5:面倒なスケジュール調整をAI Companionが補助拡大画像表示
続いて、物流会社のオペレーションリーダーを主人公としたデモ動画で、7つの新機能を一挙に紹介した。AIが朝一番にやるべきことを抽出し、カレンダー最適化を支援、ミーティング準備を能動的に提案する。さらに会議室予約、ブレインストーミング内容のホワイトボード化、ミーティング終了5分前の要約提示、プロジェクト管理ドキュメントの作成まで、AIが能動的にタスクを提案して実行する様子が示された(図6)。
図6:ミーティング開始前から終了後のアクションまでのプロセスを最適化拡大画像表示
さらに面谷氏は、Zoomクライアントのホーム画面が2026年第1四半期に変更される予定だと発表した。ミーティング開始・参加ボタンが移動し、AI Companionが目立つ形になる。「ZoomがAIファーストのコミュニケーションプラットフォームであるという強いメッセージの表れ」と位置づけた。また、「Zoom AI Companion for Web」の提供により、ブラウザでの利用も可能になるという(図7)。
図7:AI Companionを前面に出した新しいインターフェースに更新予定「Writing Assistance」機能では、ミーティング内容や各種情報ソースからドキュメントを自動作成する。デモ動画では、商談内容から「次回の打ち合わせで購入の意思決定をしていただくために、課題を整理して必要なアクション項目を作成してください」と依頼すると、AIが提案の時系列、響いているポイント、潜在的リスクと課題、アクション項目をまとめる様子が示された。
その他の機能として、メイクなど身支度ができていない状態でもリアルなアバターでミーティング参加が可能な「フォトリアリスティックアバター」、AI CompanionをGoogle MeetやMicrosoft Teamsに参加させる機能も紹介。さらに、2025年末リリース予定の翻訳機能「Voice Translation」では「英語から日本語への翻訳精度が、Teamsより17%、Meetより28%高い」と競合優位性を示した。
エージェント型AIが再定義する顧客接点 ―
Zoom CX が描く新しい顧客体験
写真5:ZVC JAPAN株式会社 Global Architects, Technical Sales Architect 深海健一氏ZVC JAPANの深海健一氏のセッションでは、「Zoom Contact Center」と「Zoom Virtual Agent」を中核とするCXソリューションのアップデートが紹介された。
注目は2025年8月に発表された日本語対応のボイスエージェントだ。24時間365日稼働するAIエージェントが音声で顧客対応を行い、多言語ナレッジベースのリアルタイム翻訳により、日本語のナレッジしか持たない企業でも英語など9言語での音声対応が可能としている。
深海氏は本イベントに関するPDF文書を読み込ませてボイスエージェントを作成。作成したエージェントに電話をかけ、イベント概要やセッション内容について質問し、自然な日本語で回答する様子を披露。「皆様がナレッジをお持ちいただければ、それを使ってすぐにでも対応可能なエージェントを作っていただくことができます」と簡便性を強調した。
会話を価値に変えるZoom Revenue Accelerator、オンライン・オフライン統合の生産性革新
写真6:ZVC JAPAN株式会社 Solution Engineering, Solution Engineer & Japan AI Strategy Lead 岡村悠也氏ZVC JAPANの岡村悠也氏は、コミュニケーションからセールスやビジネスの示唆を得られる「Zoom Revenue Accelerator」のデモンストレーションを行った。
印象的だったのは「AIフィードバック」機能だ。商談に求められるBANT(予算・決裁者・ニーズ・導入時期)といったフレームワークについて、Zoomによる商談中、AIにリアルタイムで確認すると、AIが会話内容を分析して「予算、決裁権、必要性、導入時期は全て聞けている」などと判断して回答。さらに「深掘りすべきポイント」まで具体的にアドバイスする様子を紹介した。
なお、参加者の注目を集めたAI Companion搭載の「ボイスレコーディング」機能はスマートフォンのZoomアプリだけで対面会議でも録音・分析が可能となる機能。岡村氏は「お客様のオフィスに訪問し、帰社する間にZoom Revenue Acceleratorによる分析が完了している」と、オフライン会議分析の効率化を強調した。
以上、本稿では「Zoomtopia On the Road Japan」のキーノートおよびプロダクトセッションの様子を紹介した。Zoomはビデオ会議ツールからAI×コミュニケーション基盤へと進化し、エージェント型AIにより働き方を根本から変革しようとしている。導入企業にとっては新機能をどのように導入・定着させ、効果を出していくかが問われる。同日開催された企業事例セッションでは、NEC、DeNA、NOT A HOTELなどがAIネイティブ企業への変貌を語った。詳細は別稿を参照してほしい。
なお、「Zoomtopia On the Road Japan」の各セッションはオンデマンド配信が行われている。講演内容をより詳しく知りたい方はぜひご視聴いただきたい。
●お問い合わせ先
ZVC JAPAN株式会社
Zoom / Web会議システム / AIエージェント / ユニファイドコミュニケーション
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