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VDIの導入コストを抑制! コストコンシャスなエンタープライズクラスの仮想デスクトップ「Parallels RAS」とは

2025年12月25日(木)山﨑 博昭(コーレル株式会社 セールスグループ セールスエンジニアリング本部長)

企業へのサイバー攻撃リスクが高まり続ける中、エンドポイントをどう保護するか頭を悩ませているセキュリティ担当者は多いだろう。エンドポイントはサイバー攻撃の侵入口として狙われやすく、すべての端末をセキュアな状態に維持することは極めて困難だからだ。そこで大企業ではデスクトップ環境を仮想化してサーバーに集約、一括管理を可能にする仮想デスクトップ(VDI)が広く用いられてきたが、近年、VDI導入企業ではその運用コストの増大が課題となっている。本稿では「Parallels RAS」を提供するコーレル株式会社の山﨑氏に現在のVDI市場の動向と「Parallels RAS」の特徴について解説していただく。
提供:コーレル株式会社

運用コストの増大が仮想デスクトップの課題に

 2025年も企業や団体の業務システムへ外部からの不正アクセス事案が多数ありました。企業や団体の活動が阻害され大きな影響を与えることになったセキュリティ関連のニュースや、内部機密データが不正に持ち出しされるケース、不用意な対処によりデータ漏洩を起こした事例など、数多く発生しています。企業内や組織のなかで分散されたPCデバイスを常時監視、管理するエンドポイントセキュリティ対策や、ネットワーク境界を通過する通信の監視を強化したとしても、今後もセキュリティ障害は繰り返されると予想されます。

 このような状況の中、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)方式やSBC(Server-Based Computing)方式を使用した仮想デスクトップや仮想アプリケーションは、ネットワークの完全隔離が可能なことから、エンドポイントの高度なセキュリティ対策として有効なことは、多くの方が認識されていると思います。

 ネットワーク境界での防御が困難になる中、VDI/SBCシステムは、ユーザーがアクセスするデータやアプリケーションの実行環境を外部ネットワーク(インターネット)から論理的に切り離し、ゼロトラストモデルにおける重要なコントロールポイントとしての役割を担います。

 また、現代の働き方の標準となったテレワークやハイブリッドワークにおいては、個人のデバイス(BYOD)から、セキュアな機密性の高い業務環境へ、安全にアクセスするための必須インフラとなっていると私共は考えています。今、このインフラの選択が、企業のセキュリティとコスト効率を大きく左右すると言えるでしょう。

 というのも、いままで仮想デスクトップおよびアプリケーション配信の分野で業界を牽引してきたCitrixや VMwareのソリューションでは、近年繰り返されるライセンス体系の変更、そして大幅な価格上昇により、システムの継続利用や更改を検討している導入企業にとって、極めて深刻な経営課題となっているからです。

 特に、サブスクリプションへの強制的な移行や、上位エディションでなければ利用できない機能が増えることで、既存の予算計画に大幅な変更が必要になるなど、VDIの当初の目的であった「コスト効率化」からかけ離れた、高額な固定費となって企業経営を圧迫するケースが多発しています。

 本記事でご紹介する「Parallels RAS(Remote Application Server)」(以下、Parallels RAS)はこのようなお悩みに対する回答となるソリューションと私共は考えます。私共には、日々、多くのお客様や、VDI/SBC製品を取り扱っているインテグレータ様より、「高騰するコストを避け、いままで利用してきたVDI/SBC方式と機能や性能はほとんど変わらない、よりシンプルかつ高いセキュリティを維持できるソリューションはないのか?」とのお問い合わせを頂いています。その共通課題に対する答えとして、注目を集めているのが低コストかつ最大限の導入効果を実現するParallels RASなのです。

Next:オールインワン・ライセンスと同時接続数ユーザーライセンスでコストを大幅に圧縮

 

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