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NTTデータ、KVMベースの仮想化基盤「Prossione Virtualization 2.0」を発表、高可用機能と移行ツールを追加
2026年2月12日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NTTデータは2026年2月12日、KVMベースのサーバー仮想化プラットフォームの新版「Prossione Virtualization 2.0」を発表した。同年3月から提供する。新版では、インストーラや管理画面などの運用管理機能を高めた。高可用性(HA)機能や、他の仮想化基盤からの移行ツールも新たに追加した。料金(税別)は1台あたり年額90万円。
NTTデータの「Prossione Virtualization(プロッシオーネ バーチャライゼーション)」は、Linuxカーネルが標準で備えるサーバー仮想化機構であるKVM(Kernel-based Virtual Machine)をベースとしたサーバー仮想化プラットフォームである。
図1:KVMベースのサーバー仮想化ソフトウェア「Prossione Virtualization 2.0」の概要(出典:NTTデータ)拡大画像表示
KVMの仮想サーバー(VM)を複数台の物理サーバー上で運用するために必要な管理機能「Prossione Virtualization Manager(PVM)」を、NTTデータが新規に開発した(図2)。仮想サーバーを動かすKVM側にエージェントソフトウェア「PVM Agent」をインストールし、これを管理マネージャソフトウェア「PVM Controller」から管理する。同社はPVMを「VMware vSphereに代わる選択肢」として位置付けている。
図2:仮想化基盤の管理マネージャ「Prossione Virtualization Manager」の概要(出典:NTTデータ)拡大画像表示
2025年7月31日に提供を開始した初期版(1.0)では、サーバー仮想化基盤の管理ソフトウェアに求められる最低限必要な機能として、物理サーバーと仮想サーバーを一元管理し、仮想サーバーの起動/停止などができるようにした。また、動作中の仮想サーバーを物理サーバー間で移動するライブマイグレーション機能を提供していた(図1、関連記事:NTTデータ、KVMベースのサーバー仮想化基盤「Prossione Virtualization 1.0」をリリース)。
高可用性(HA)機能や移行ツールを新たに提供
2026年3月からは、新バージョン(2.0)を提供する。
新版では、HA(高可用性)機能を追加した(図3)。物理サーバーが故障した時に、仮想サーバーを別の物理サーバー上で再起動して復旧する機能である。すでに提供済みのライブマイグレーション機能と合わせ、99.999%の可用性を実現するとしている。
図3:Prossione Virtualizationに追加した高可用性(HA)機能の概要(出典:NTTデータ)拡大画像表示
仮想化基盤を容易に構築するための機能も強化した。まず、専用のホストOSを新たに用意し、インストーラからOSを含めて仮想化環境一式を構築できるようにした。また、Web管理画面/APIからすべての操作を行えるようにした。さらに、既存の仮想化基盤(LinuxやWindows Server)からProssione Virtualizationへと仮想サーバーを移行するツールも用意した(図4)。
図4:Prossione Virtualizationに追加した仮想サーバー移行ツールの概要(出典:NTTデータ)拡大画像表示
「2.0で必要な機能が揃った。Prossione Virtualizationへの問い合わせのうち、すでに稼働まで至っているユーザーは1割程度であり、多くのユーザーは2.0の機能を欲していた」と、ソリューション事業本部OSSソリューション統括部長の濱野賢一朗氏(写真1)は2.0の意義を説明。既存の仮想化基盤の移行期限が迫っている関係で2026年中に移行を完了させたいユーザーも多いという。
写真1:NTTデータでソリューション事業本部OSSソリューション統括部長を務める濱野賢一朗氏拡大画像表示
●Next:専用ホストOSの概要と管理画面の強化ポイント
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