[イベントレポート]
オープンソースがもたらす選択肢で、レジリエントな未来を創造する─SUSECON 2026
2026年4月23日(木)愛甲 峻(IT Leaders編集部)
SUSEは2026年4月20日から23日(現地時間)にかけ、チェコ・プラハにて年次コンファレンス「SUSECON 2026」を開催している。イベント2日目のキーノートでは、レジリエンス(Resilience)、選択肢(Choice)、主権性(Sovereignty)といったキーワードの下で、激しい時代の変化に対応できるITインフラを実現するための戦略や具体策が示された。
1992年にドイツで創業し、現在はルクセンブルクを本拠とするSUSE。Linuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」で知られてきたが、近年はコンテナ管理プラットフォームの「Rancher Prime」、エッジ向けの「SUSE Edge」、AI基盤の「SUSE AI」などへと領域を広げ、分散化・複雑化する今日のITインフラを広くカバーする商用オープンソースベンダーとなっている。
そのSUSEの年次コンファレンス「SUSECON 2026」がチェコ・プラハで開催されている。全体のテーマは"Shape Your Resilient Future”。事業を取り巻く環境の不確実性や不安定性が高まる中で、いかにレジリエンス(Resilience:回復性)を確保し、事業継続性を高めるかという問題意識を反映したものとみられる。
写真1:SUSECON 2026の会場となったヒルトン・プラハ・アトリウム(Hilton Prague Atrium)レジリエンスをもたらすもの、それは選択肢(Choice)にほかならない──基調講演の冒頭で、SUSE 最高経営責任者(CEO)のダーク-ピーター・ヴァン・ルーウェン(Dirk-Peter van Leeuwen)氏(写真2)はそう訴えた。
今日の企業は、AIの急速な進化や、地政学的リスクの高まり、サプライチェーンの不安定化といった変化への対応を迫られている。そうした局面にあって、同氏は「複数のカゴに卵を分けるように、複数の選択肢を持つべきだ」と語り、単一のベンダーへの過度な依存に警鐘を鳴らした。
写真2:SUSE 最高経営責任者(CEO)のダーク-ピーター・ヴァン・ルーウェン氏レジリエンスの向上に、企業はどのように取り組むべきか。ルーウェン氏は今日の企業が念頭に置くべき"5つの道"として、主権性(Sovereignty)の確保、ハイブリッドクラウド環境の管理や保護、運用効率やコストの最適化、多様な環境にわたるワークロードのモダナイゼーション、そしてAIとエッジによるイノベーションを挙げた(写真3)。基調講演ではこれらに対応する形で、いくつかの新たなサービスやパートナーシップが発表された。
写真3:レジリエンスを向上するための5つの道●Next:NVIDIAのGPUやソフトウェア群を基盤に統合
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