[事例ニュース]

JR西日本のIT子会社、システム監視基盤を「Datadog」で刷新、設定が容易になり属人性を解消

GUIで監視フローを作成・共有、監視業務をこなせる人員が2人から15人に

2026年6月3日(水)IT Leaders編集部、日川 佳三

JR西日本のIT子会社、JR西日本ITソリューションズ(J-WITS、本社:大阪府大阪市)は、システム監視基盤を「Datadog」で刷新した。GUIで監視設定の属人化を解消し、スクリプトの記述に不慣れなメンバーでも扱えるようにしたことで、監視業務をこなせる人員が2人から15人に増えた。Datadogが2026年6月3日に発表した。

 JR西日本ITソリューションズ(J-WITS)は、JR西日本グループのIT中核企業として、グループ各社のシステム設計・開発から情報インフラの整備までを幅広く手がけている。

 同社ではこれまで、ITシステム群の監視業務に、社内にサーバーを立てて運用するセルフホスト型の監視ソフトウェアを利用していた。しかし、監視スクリプト作成の属人化、誤検知発生時の調査や監視結果のチーム内共有のしにくさなど、運用上の課題を抱えていた。属人化が顕著で、監視業務を担える人員は2~3人にとどまっていたという。

 監視ソフトウェアの保守サービス終了を契機に、2024年2月にシステム監視クラウドサービス「Datadog」(画面1)を導入し、外形監視(外部からのサービス死活監視)を開始した。直感的なGUIで監視フローを作成・共有できるようになったことで監視設定の属人化が解消され、監視業務をこなせる人員が2~3人から15人に増えたという。

画面1:システム監視クラウドサービス「Datadog」の画面例(出典:Datadog)
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 2025年9月には、JR西日本が運営する鉄道・観光情報ポータル「JRおでかけネット」の一部システムをオンプレミスからAWSへと移行したことに合わせ、AWS環境の監視をDatadogで一元管理する体制に移行した。

 APM(アプリケーション性能監視)機能により、ログやメトリクスなどの運用データを横断的に可視化できるようになり、アクセス集中時の遅延や障害を抑える効果が得られた。また、Amazon S3に大量のLISTリクエストが発生してストレージ費用が高騰した際は、APMでリクエストの内容を分析して原因を特定し、APIの呼び出し方法を修正することでS3の利用費を約20%削減した。

 J-WITSは今後、DatadogのAIエージェント「Bits AI SRE」を用いた障害対応の自動化などにも取り組む。

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