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TISI、S/4HANAのアドオンを“クリーンコア”へ自動変換するSIを提供

ルールベースの機械的な変換により、ハルシネーションを排除して安定移行を支援

2026年7月24日(金)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

TISIは2026年7月24日、SIサービス「SAP S/4HANAアドオンclean core化サービス」の提供を開始した。ユーザー企業がS/4HANAシステムに加えた独自のアドオン機能を、カスタマイズを最小化する“クリーンコア”の考え方に沿って自動変換する。独自の解析技術と標準ツールを組み合わせ、AIによる誤変換を避けたルールベースの移行を支援する。料金(税別)はアセスメントが500万円。実施サービスは個別見積もりで、参考基本料金700万円にアドオンプログラム1本6万円の従量価格が加わる。販売目標は2030年度までに約20社。

 TISI(2026年7月にTISとインテックが合併して発足)の「SAP S/4HANAアドオンclean core化サービス」は、ERP「SAP S/4HANA」のアドオン機能を、“クリーンコア(clean core)”の考え方に沿ってカスタマイズを最小化するSIサービスである。

 ユーザー企業のS/4HANAシステムに個別追加されたアドオンを、SAPが定義する「clean coreレベルB」(全4段階の上位から2番目)に自動変換する。対象アドオンを全量分析する「アセスメントサービス」と、実際の変換およびテストを行う「実施サービス」の2工程で構成する(図1)。

図1:「SAP S/4HANAアドオンclean core化サービス」の概要(出典:TISI)
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 TISIは、SAPシステムを取り巻く環境として、AI機能の活用や新UIの「Fiori」の適用を見据え、標準機能を維持してカスタマイズを最小限に抑えるクリーンコアへの注目が高まっていることを指摘。「一方で、多くの企業では大量のアドオンを保有しており、それらを個別に確認しながら改修するには、コストや期間の面で大きな負担となっている」という。

 こうした課題に対し、TISIが独自開発したツールを用いてアドオンを自動変換する。AIによる予測的なアプローチではなく、明確なルールに基づいた機械的な仕組みを採用する。ルールベースの仕組みにより、AI特有のハルシネーションによる誤変換を防ぎ、変換の可否を明確に可視化して後続作業の判断を容易にするとしている。

 また、SAP公式のチェックツール「ABAP Test Cockpit」を併用することで、クリーンコアに準拠した修正箇所を正確に特定する。自動生成されるソースコードは人の手による保守を前提に設計されており、後継プログラムがない場合でも、クリーンコア違反を最小限に抑えつつ長期的な運用に耐えうる変換を行う。

 SAPは、アドオン実装の最小化レベルをA~Dの4段階で定義しており、最上位の「clean coreレベルA」および今回のTISIのサービスで準拠する「clean coreレベルB」の両レベルをクリーンコアと定義している。TISIは、2027年度下期には、clean coreレベルAや、Fioriへの自動変換に対応するオプションメニューの提供を予定している。

 料金(税別)は、前段のアセスメントサービスが500万円。後段の実施サービスはアセスメント結果に基づく個別見積もりとなる。実施サービスの参考料金は、基本料金700万円に、アドオンプログラム1本あたり従量料金6万円が加わる。販売目標として2030年度までに約20社を掲げる。

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