[事例ニュース]
SBI新生銀行、次期基幹システムをクラウド基盤の「次世代バンキングシステム」で刷新へ
2026年1月30日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三
SBI新生銀行(本社:東京都中央区)は2026年1月30日、既存の基幹システムを、AWS上に構築したクラウドネイティブな共通システム「次世代バンキングシステム」で刷新すると発表した。2029年度下期から2030年度上期の稼働開始を目指してプロジェクトを始動する。同システムは、SBI地方創生バンキングシステムとフューチャーアーキテクトがゼロベースで共同開発したもの。福島銀行と島根銀行で稼働実績がある。
SBIグループは、地域経済の活性化に必要な地域金融の強靭化・高度化を重要テーマと位置づけている。勘定系を中心とした従来型の銀行システムは、「老朽化・個別開発の複雑化・保守コスト増大などの理由から、今日の要請に十分応えられない」(同社)という課題意識の下、SBI新生銀行の次期基幹システムの検討がなされた。
図1:SBI新生銀行が2030年度上期の稼働を予定する「次世代バンキングシステム」の概要(出典:フューチャーアーキテクト)拡大画像表示
課題を踏まえて、AWS上に構築したクラウドネイティブな共通システム「次世代バンキングシステム」(図1)の採用を決定した。
同システムは、SBI地方創生バンキングシステムとフューチャーアーキテクトがゼロベースで共同開発したもの。福島銀行(2024年7月稼働)と島根銀行(2025年7月稼働)での稼働実績がある。SBI新生銀行の採用は、すでに採用を表明済みの仙台銀行、きらやか銀行、東和銀行に次いで、は6行目の採用になる(関連記事:福島銀行、勘定系システムをクラウドベースの共通システム「次世代バンキングシステム」で刷新)。
次世代バンキングシステムは、勘定系に加えて、情報系、営業・融資支援、店舗システム、インターネットバンキングなど広範な業務領域を網羅する。SBI地方創生バンキングシステムとフューチャーアーキテクトが、今日の金融機関が求めるバンキングサービスとしてゼロベースで共同開発した。以下は、技術面での主な特徴である。
- AWS全面採用によるクラウドネイティブ化:インフラコストの最適化と、市場変化への柔軟な対応を実現する。
- フルオープンAPI:外部のFinTechサービスや地域企業のシステムとの連携を容易にし、新たな金融サービスの創出を加速させる。
- マイクロサービスアーキテクチャ:サービス単位での独立性を高め、機能追加や改修のスピードを向上させる。
- BRMS(ビジネスルール管理システム):業務ロジックをアプリケーションから分離して管理するBRMSの採用により、プログラムに修正を加えることなく、新たなキャンペーンの展開や既存サービスの改修を短時間かつ低コストで行える。
SBIグループは、「第4のメガバンク構想」および「広域地域プラットフォーマー」戦略を掲げており、今回の基幹システム刷新はその中枢を担う取り組みとなる。今後、2029年度から2030年度にかけての稼働に向け、プロジェクトを本格化させる。既存の銀行システムの枠を超えた、柔軟かつ拡張性の高いプラットフォームへの移行により、顧客体験(CX)の向上と業務効率化を同時に進めていく方針である。
SBI新生銀行 / 基幹システム / 勘定系システム / フューチャーアーキテクト / クラウドネイティブ / BRMS / マイクロサービス / コンテナ / クラウド移行 / AWS
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