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福島銀行、勘定系システムをクラウドベースの共通システム「次世代バンキングシステム」で刷新

2024年7月16日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

福島銀行(本店:福島県福島市)は2024年7月16日、勘定系システムを「次世代バンキングシステム」に移行し、同日稼働を開始したと発表した。移行にあたって7月12日から7月15日まで全オンラインサービスを休止した。導入したシステムは、地域金融機関向けのクラウドベースの勘定系システムであり、SBI地方創生バンキングシステムとフューチャーアーキテクトがゼロベースで開発した。

写真1:「次世代バンキングシステム」を導入した営業店のイメージ(福島銀行の模擬店舗)(出典:SBI地方創生バンキングシステム)
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 福島銀行は、勘定系システムを「次世代バンキングシステム」に移行し、2024年7月16日に稼働を開始した(写真1)。

 地域金融機関向けのクラウドベースの勘定系システムであり、SBI地方創生バンキングシステムとフューチャーアーキテクトがゼロベースで開発した。移行にあたっては、7月12日から7月15日まで、全オンラインサービスを休止した。

 システムは、Amazon Web Services(AWS)上にSBIグループが構築した「SBI金融クラウド」環境で稼働する。システムを所有せずに賃借型で利用することで、コストを削減した。システムリソースの拡張性を確保した。また、外部システムとの連携によって、低コストかつ短期間に新たな機能を開発して追加できるようにした。

 今後、店頭にタブレット端末やセルフキャッシャーを導入し、窓口手続きを簡素化する。顧客の利便性を向上するとともに、印刷コストを削減し、店舗を省スペース化する。インターネットバンキングによる取引も拡大する予定である。さらに、生成AIやビックデータで各業務の効率化・高度化を進め、銀行内部の事務オペレーションを改善し、マーケティング/分析力を向上させる。

 福島銀行は、SBI地方創生バンキングシステムとフューチャーアーキテクトによる「次世代バンキングシステム」の第1号ユーザーに相当する。次世代バンキングシステムは、広く地域金融機関が導入することを想定しており、システムの共通仕様化を目指している。初期導入費用や運用費用を削減し、導入リスクも減らすという。

 次世代バンキングシステムの会計機能は、さくら情報システムの「Biz∫金融会計テンプレート」を用いて実装している。金融・保険業の会計業務に沿った標準業務フロー、業務シナリオ、機能テンプレートを含んでいる。平均残高の生成や、その開示・当局報告・各種計数管理に必要なセグメント別の積数・平均残高の集計/レポート出力が可能だとしている。

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