[新製品・サービス]
ServiceNowによる脆弱性管理を最短2カ月で導入するスターターパック─NTTインテグレーション
2025年12月19日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三
NTTインテグレーション(2025年12月18日に日本情報通信より社名変更)は同日、「脆弱性管理スターターパッケージ」を提供開始した。脆弱性管理の仕組みに「ServiceNow SecOps Vulnerability Response」を、運用管理基盤に「ServiceNow IT Operations Management Discovery」を利用する。ランサムウェア攻撃などの対策として、オフィスや店舗に分散するITデバイスの脆弱性管理システムを最短2カ月で導入する。
NTTインテグレーションの「脆弱性管理スターターパッケージ」は、ランサムウェア攻撃などへの対策として、オフィスや店舗に分散するITデバイスを対象とした脆弱性管理システムを、最短2カ月で導入するサービスである。ワークショップ、運用管理ツールの導入、ITデバイス構成情報の自動収集、トレーニングを提供する。
図1:「脆弱性管理スターターパッケージ」のシステム構成(出典:NTTインテグレーション)拡大画像表示
脆弱性管理と運用管理の仕組みにServiceNow Japanの製品を用いる。脆弱性情報と構成管理データベース(CMDB:Configuration Management Database)の資産情報を照合して脆弱性を特定・修復する「ServiceNow SecOps Vulnerability Response(VR)」と、ITデバイスの構成情報を検出してCMDBに登録する「ServiceNow IT Operations Management(ITOM) Discovery」で構成する(図1)。
表1は主な機能である。IT運用(ITOps)とセキュリティ運用(SecOps)を統合し、脆弱性管理プロセス全体を自動化・効率化する。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| IT資産と脆弱性情報の自動マッピング | 構成管理データベース(CMDB)を構築し、最新のITデバイス構成情報と公開脆弱性情報を自動でマッピング |
| 影響度分析のルール化と対応の自動化 | 脆弱性評価(CVSS)に加え、「ネットワーク境界」「個人情報」「外部アクセス」などの文脈で影響度判断をルール化し、優先度の高い脆弱性から順にIT担当者へと自動でタスクを割り当て |
| リアルタイムな状況把握と管理 | 専用ダッシュボードでリスク別の脆弱性数や対応状況、期日超過タスクなどをリアルタイムに可視化 |
| クローズまでの追跡管理 | 脆弱性の発見から対策完了までを一元的にチケット管理し、対応状況をトレース |
NTTインテグレーションは、サービス提供の背景に、ランサムウェア攻撃による被害の深刻化を挙げる。「オフィスや店舗、倉庫などに展開したルーターなど、末端のITデバイスの脆弱性を足がかりに組織内ネットワークへ侵入し、基幹システムを停止させるケースもある。これらの脅威に対抗する運用体制の整備が求められている」(同社)。
料金(税別)は、管理対象サーバー100台、ネットワーク機器100台の場合、初期費用が90万円から、月額100万円から。
なお、NTTインテグレーションは、同サービスの提供を開始した2025年12月18日に、日本情報通信(NI+C)から変更した新社名である。日本情報通信は1985年、NTTと日本IBMの共同出資で設立。SIer/NIerとしてシステム開発から基盤構築、ネットワーク、EDI、運用保守までICT領域を幅広く手がけてきた。NTTインテグレーションは旧社名の略称であるNI+C(エヌアイシー、ニック)を今後も継承するとしている。
図2:日本情報通信(NI+C)からNTTインテグレーションに。新旧コーポレートロゴ(出典:NTTインテグレーション)NTTインテグレーション / 脆弱性管理 / ServiceNow / 日本情報通信 / ランサムウェア / サイバー攻撃 / 組織再編 / ITサービス管理 / IT資産管理 / CMDB
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