矢野経済研究所は2025年12月19日、国内企業における生成AI/AIエージェントの利用実態調査の結果を発表した。生成AIを活用している企業は43.4%で、2024年調査(24.8%)から17.6ポイント増えた。このうちAIエージェントを利用している企業は3.3%にとどまった。
矢野経済研究所は、国内企業における生成AI/AIエージェントの利用実態を調査した。2025年6月末~9月初旬、国内の民間企業(プロセス製造業、加工組立製造業、サービス業、流通業、金融業)500社を対象に、直接面談、電話/メールによるヒアリング、アンケートなどで調査を行った。
調査の結果、生成AIを活用している企業は215社、43.4%に上った。2024年調査(24.8%)から17.6ポイント増となっている。内訳は、「全社的に活用」が11.3%、「一部の部署で活用」が32.1%である(図1)。
現在は活用していないが、将来的には活用したいと考えている企業は23.4%で、すでに活用している企業と合わせると66.8%になる。矢野経済研究所は、「近い将来、生成AIを活用するユーザー企業の割合は8~9割程度に達する」と見ている。
図1:ユーザー企業における生成AIの活用状況(出典:矢野経済研究所)拡大画像表示
一方、生成AIを活用している企業のうち、目的のために自律的に行動する「AIエージェント」を利用している企業は3.3%にとどまった(図2)。
AIエージェントが思ったほど利用されていない状況について同社は、「対話型AIを業務で活用することにようやくなじみ始めた段階にあるユーザー企業が多く、AIエージェントまで踏み込んでいるのは先行的な一部企業に限られる」と分析している。
ただし、AIエージェントの導入を検討中の企業が13.5%、関心があり情報を収集中とした企業が49.3%あり、前向きな回答が全体の6割超を占める。「将来的にAIエージェントの導入が徐々に広がっていく可能性が高いことを示唆している」(矢野経済研究所)。
図2:ユーザー企業におけるAIエージェントの活用状況(出典:矢野経済研究所)拡大画像表示
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