アイ・ティ・アールは2026年2月5日、国内のローコード/ノーコード開発市場における規模の推移と予測を発表した。2024年度の売上金額は前年度比15.1%増の994億円だった。市場を構成するベンダーの7割超が前年度から2ケタ成長を示し、なかでも合計で5割以上のシェアを持つ上位3ベンダーの伸びが市場拡大を牽引したという。この傾向は2025年度も続いて同14.9%増の成長を予測、上位3社による寡占化がさらに進むと見ている。
アイ・ティ・アール(ITR)は、国内のローコード/ノーコード開発市場における規模の推移と予測を発表した。2024年度の売上金額は前年度比15.1%増の994億円だった。市場を構成するベンダーの7割超が前年度から2ケタ成長を示し、なかでも合計で5割以上のシェアを持つ上位3ベンダーの伸びが市場拡大を牽引したという。この傾向は2025年度も続いて同14.9%増の成長を予測、上位3社による寡占化がさらに進むと見ている(図1)。
図1:ローコード/ノーコード開発市場における規模の推移と予測(2023~2029年度予測)(出典:アイ・ティ・アール)拡大画像表示
ITRによると、ローコード/ノーコード開発ツールは近年、業務アプリケーション開発の迅速化や効率化、コスト削減などを目的に導入が進み、多様な製品・サービスが出荷されているが、寡占化が進む傾向にあるという。
「パッケージ製品は、基幹システム周辺の開発を中心に一定の需要があるが、基幹システムのクラウド化の進展や、一部製品における終売の予定などを背景に、今後の大幅な市場拡大は見込めないだろう。一方、クラウドサービスは、製品ラインアップが多種多様で適用範囲も広く、今後も市場の主軸として幅広い企業で導入が進む」(ITR)。こうした状況から、同市場のCAGR(2024~2029年度)は12.9%と見積もっている。
同社プリンシパル・アナリストの甲元宏明氏は、「多くの国内ユーザー企業がアプリケーション開発の内製化に取り組んでいる。市民開発(非IT部門におけるアプリケーション開発)も積極的に進めている。ローコード/ノーコードツールの利用が主流の1つとなっている」と説明する。
甲元氏は一方で、市民開発に取り組んでいる企業の多くがAIツールの活用を進めており、その適用範囲は開発プロセスの各工程に広がってきているとも指摘。「AI系開発ツールやサービスが次々と登場していることから、ローコード/ノーコードツールにとって厳しい競争環境となる可能性が高い」という。
今回の発表は、市場調査レポート「ITR Market View:ローコード/ノーコード開発市場2026」に基づく。同市場の国内22ベンダーへの調査から、2023~2024年度売上実績および2029年度までの売上予測を掲載している。
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