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AI/MLがソースコードの不具合をチェックする「ZIPC MLTEST Code Check」─NTTデータARC

コードの変化点から品質の予兆を検知、開発効率化と品質向上を支援

2026年2月5日(木)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

NTTデータ オートモビリジェンス研究所(ARC)は2026年2月2日、AIテスティングツール「ZIPC MLTEST Code Check」を提供開始した。ソフトウェアの変化点(コミット情報)から不具合が含まれる可能性の高い関数を同社開発のAI/マシンラーニングモデルで予測する。製造工程における品質の予兆検知や定量的な品質監視を自動化し、開発プロセスの早期段階での品質向上を支援する。

 NTTデータ オートモビリジェンス研究所(ARC、アーク)の「ZIPC MLTEST (ジップシー エムエルテスト)Code Check」は、同社が研究開発した独自のAI/マシンラーニング(機械学習)モデルに基づくソフトウェアテストツールである。

 ARCのAI/マシンラーニングモデルを用いて、ソフトウェアコードの変化点から不具合の可能性の高い関数を予測し、その結果を下に品質の予兆検知、製造工程での品質監視・定量判断が行える。ARCは、同モデルをベースにして、ユーザー(ソフトウェア開発者)のコードを利用した追加学習を施し、ユーザーごとに専用のモデルを構築して提供する。

図1:ソースコードに含まれる不具合を自動でチェックするAIツール「ZIPC MLTEST Code Check」の概要(出典:NTTデータ オートモビリジェンス研究所)
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 図1は、ZIPC MLTEST Code Checkの環境を構築してコードチェックを行うまでの流れである。まず、ユーザー用のモデル構築フェーズとして、GitやSubversionなどのバージョン管理システムから抽出したソースコードのコミット情報(不具合修正前後の差分)を収集。ARCによる編集後の関数情報(コミットレベル、ファイルレベル、関数レベル)からなるデータセットを生成する。その編集後関数の内容をインプットとして、その関数に不具合が含まれるかどうかの予測を行う。

 運用フェーズでは、ユーザー自身がZIPC MLTEST Code Checkを使って、上記を反映したモデルからソースコードのチェックが行える(画面1)。ただし、同ツールの利用には、ARCとのエンジニアリングサービス契約が必要になる。

画面1:関数に不具合が含まれるかを予測した結果の一覧(出典:NTTデータ オートモビリジェンス研究所)
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 ZIPC MLTEST Code Checkを開発・提供する背景としてARCは、ソフトウェア開発の複雑化に伴う品質確保の難化を挙げる。「開発の全工程で効率化が求められる中、特に、『どの変更が不具合に直結しやすいか』を早期に特定することが、手戻りの削減と品質安定化のカギとなる」(同社)。

 なお、ARCは、「ZIPC MLTESTシリーズ」として開発テスト工程全般を網羅すべくツール群を拡充している(図2)。最初のツールは、2024年6月にリリースした評価観点と対象機能を予測する「ZIPC MLTEST Test Viewpoint」である。今回リリースのZIPC MLTEST Code Checkは第2弾にあたる。2026年度中に、以下の4つのツールおよび機能拡張のアップデートを順次リリースすることを予定している。

  • ZIPC MLTEST Test Viewpoint(アップデート): 評価観点から弱点評価項目を自動生成する。
  • ZIPC MLTEST Test Creation:仕様の変化点から評価項目を自動生成し、設計コストを削減する。
  • ZIPC MLTEST Test Selection:不具合抽出の可能性が高い項目を予測し、テストボリュームを最適化する。
  • ZIPC MLTEST GUI Test:画面キャプチャからUI要素を認識し、テスト実行と結果判定を自動化する。
図2:「ZIPC MLTESTシリーズ」の全体像(出典:NTTデータ オートモビリジェンス研究所)
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