[市場動向]

「KDDIアイレット」が2026年4月に始動、クラウドインテグレーションやAI開発をワンストップで支援

アイレットが存続会社となってKDDHを吸収合併、2028年度に3000人規模へ

2026年2月6日(金)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)

KDDIの中間持株会社であるKDDI Digital Divergence Holdingsとその完全子会社であるアイレットは、2026年4月1日付けで合併し、KDDIアイレット株式会社として始動する。グループ内のAI/クラウド関連の専門性とリソースを集約し、AIの社会実装を加速させる体制を構築するのが狙い。アイレットを中核にKDDIの営業とシステムエンジニアリング機能の一部を統合する。今後もエンジニアの拡大を図り、2028年度には3000人規模の体制を整える。両社とKDDIが2026年2月6日に発表した。

 KDDIの中間持株会社であるKDDI Digital Divergence Holdings(KDDH)とその完全子会社であるアイレットは、2026年4月1日付けで合併し、KDDIアイレット株式会社として始動する。合併の目的として、グループ内のAI/クラウド関連の専門性とリソースを集約し、AIの社会実装を加速させる体制を構築することを挙げている(表1表2)。

 新会社となるKDDIアイレットは、クラウドインテグレーション(CI)領域で多数の実績を持つアイレットを存続会社とし、中間持株会社であるKDDHを吸収合併する形で設立される。併せて、KDDI本体が持つ営業およびシステムエンジニアリング機能の一部も統合する。

 合併の背景として、AIの社会実装におけるCI関連技術の重要性の高まりを挙げている。それを中核的に担うアイレットはクラウド導入・構築支援サービス「cloudpack」を中心に2500社を超える導入実績があり、近年はAI実装の支援実績も急増しているという。

 KDDIは、通信基盤にAI基盤を組み込んだ低遅延網・AI計算基盤の構築を目指しており、新会社は、KDDIが整備を進めるデータセンター群やAI計算基盤と、アイレットの技術力を融合する。「データの整備(AI-Ready化)から最適なAIモデルの選定、セキュリティの担保、実装後の運用・改善までをワンストップで提供する体制を整える」としている。

 KDDH傘下にある関連グループ会社の株式も新会社が継承する。傘下グループには、アジャイル開発・保守のKDDIアジャイル開発センター、データ活用のフライウィール、大規模言語モデル開発のELYZA、クラウド事業のKDDIウェブコミュニケーションズ、アジャイル開発支援のScrum Inc. Japanがある。KDDIアイレットの下、こうした“専門集団”との連携をさらに深めるとしている。

表1:新会社「KDDIアイレット」の概要(出典:KDDI、KDDI Digital Divergence Holdings、アイレット)
商号 KDDIアイレット株式会社
所在地 東京都港区虎ノ門1丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー
事業内容 AIインテグレーション・活用支援、ITコンサルティング、システム開発、運用保守、およびAI駆動開発の推進
資本金 7000万円
効力発生 2026年4月1日
株主 KDDI株式会社 100%
表2:合併における当事会社の概要(出典:KDDI、KDDI Digital Divergence Holdings、アイレット)
  存続会社 消滅会社
商号 アイレット株式会社 KDDI Digital Divergence Holdings株式会社
所在地 東京都港区虎ノ門1丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 東京都港区高輪2丁目21番1号 THE LINKPILLAR 1 NORTH
代表者の役職・氏名 代表取締役社長 岩永充正氏 代表取締役社長 木暮圭一氏
事業内容 ITコンサルティング、システム開発、運用保守、生成AI導入・活用支援、およびAI駆動開発の推進 DX事業にかかるグループ会社の事業戦略の企画・立案・推進機能およびグループ会社の管理事業
資本金 7000万円 1億円
設立年月日 2003年10月15日 2022年5月12日
株主 KDDI Digital Divergence Holdings株式会社 100% KDDI株式会社 100%
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