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Webシステム実行環境「KUSANAGI」、AlmaLinux 9長期サポート版をOCIでも提供

2025年8月20日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

プライム・ストラテジーは2025年8月20日、Webシステム実行環境「KUSANAGI」の提供形態を拡充し、2032年まで長期サポートのAlmaLinux OS 9版をOracle Cloud Infrastructure(OCI)上で提供開始したと発表した。これにより、Alibaba Cloudを除く5つの主要IaaSすべてでAlmaLinux OS 9版が利用可能になった。

 プライム・ストラテジーの「KUSANAGI」は、Webシステムのバックエンドシステムを高速に動作させるための実行環境である。LinuxとWebサーバー(Nginx、Apache)を中核に、言語、データベース管理システム、CMS(コンテンツ管理システム)などをパッケージ化している。CMS「WordPress」を高速化する用途で使うユーザーが多いが、業務アプリケーションを含めた任意のWebシステムを高速化可能である。

 Webシステムを構成するミドルウェア一式を、Linuxを含めた仮想マシンイメージまたはDockerコンテナイメージの形態で提供している。仮想マシンイメージはクラウドサービスでも提供しており、クラウドベンダーのマーケットプレイス、または提携クラウドベンダーの管理コンソールから導入できる。KUSANAGIを利用可能なクラウドサービスは数十社ある。

図1:Webシステム実行環境「KUSANAGI」のサポート期間(組み合わせたLinux OSのサポート期間に依存する)(出典:プライム・ストラテジー)
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 ミドルウェアの稼働環境(ベースとして組み合わせるLinux OS)は、無償版が「AlmaLinux OS 8/9」または「CentOS Stream 9」である。AlmaLinux OS 9を選べば、2032年までの長期サポートが得られる。一方、有償版はこれらに加えて大手企業の需要が大きい「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 9」を選べる(図1関連記事Webシステム実行環境「KUSANAGI」無償版、2032年まで長期サポートのAlmaLinux OS 9を選択可能に)。

 当初、AlmaLinux OS 9版を利用可能なIaaSは、Microsoft AzureとAmazon Web Services(AWS)の2つのみだった。その後、Google Cloudなどが加わり、今回、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を追加した。これにより、これにより、Alibaba Cloudを除く5つの主要IaaSすべてでAlmaLinux OS 9版が利用可能になった。

 AlmaLinux OS 9版はこのほか、Hostinger、さくらのクラウド、ConoHa、Xserver VPS、シン・VPS、GMOクラウド ALTUS、IDCFクラウドでも利用できる。

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プライム・ストラテジー / KUSANAGI / OCI / IaaS

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