西濃運輸(本社:岐阜県大垣市)は、カスタマーセンターにボイスボットを導入した。モビルスのボイスボットシステム「MOBI VOICE」を採用して担当オペレーターが折り返し対応するハイブリッド型の運用体制を築き、繁忙期や非常時においても応答率100%を維持できるようにした。カスタマーセンターのアウトソーシングサービスを提供するアルティウスリンクが2025年11月28日に発表した。
西濃運輸のカスタマーセンターは、全国161カ所の支店・営業所(2025年8月時点)にかかってくる外線電話すべてに応対している。内容は主に法人顧客からの集荷依頼や配送状況の問い合わせで、各営業所との連携によって成り立っている。
同社はCX(顧客体験)の観点から、電話応対におけるKPI(重要業績評価指標)に応答率100%を掲げている。その一方で、顧客への共感や安心感の提供を通じて信頼関係を築くには「人」の役割が不可欠だと考えている。
しかし、繁忙期(大型連休や年末年始)や自然災害などの非常時には問い合わせが急増するため、限られたオペレーター人員だけでは応答率100%の維持が困難だった。IVR(自動音声応答)の導入を検討したが、機械的な対応によるCXの低下を懸念したという。
検討の末、カスタマーセンターのアウトソーシングを提供するアルティウスリンクの支援の下、担当オペレーターが関わりつつも応答率100%を維持する施策として、モビルスのボイスボットシステム「MOBI VOICE」を導入した。AIが1次応対で顧客から要件をヒアリングし、その後、担当オペレーターが折り返して応対するハイブリッド型の運用体制を築いている(図1)。
図1:西濃運輸のカスタマーセンターに導入したハイブリッド型ボイスボットの概要(出典:アルティウスリンク)拡大画像表示
成果として、繁忙期にも応答率100%を維持することができた。従来の平均通話時間約1分に対し、ボイスボット導入後もほぼ同等の時間・品質で応対でき、カスタマーセンターの安定的な運用がとれていると評価している。また、2024年にグループ4社を統合して入電件数が約1.5倍増える予測を立てた際も、人員を増やすことなく乗り切れたという。
西濃運輸は現在、手書きの伝票をAI-OCR(光学文字認識)で読み込んでシステムに連携させて、オペレーターのデータ入力作業軽減に取り組んでいる。これにより、オペレーターが顧客との対話に集中できる体制を目指す。
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