オンライン診療などの医療支援サービスを運営するファストドクター(本社:東京都渋谷区)は、コンタクトセンターの音声対応を自動化するボイスボットを導入した。アドバンスト・メディアの「AmiVoice ISR Studio」を利用して、1カ月に約3000件ある薬局からの問い合わせのうち、約2500件、月100時間以上の電話応対を自動化している。アドバンスト・メディアが2025年11月27日に発表した。
ファストドクターは、国内約5000人の医師と連携した医療支援プラットフォームを運営し、救急往診、オンライン診療、在宅医療支援、自治体支援などの医療サービスを提供している。
オンライン診療を行う提携医療機関からの委託を受け、代表電話の1次受付を担うコンタクトセンターも担っている。同社によると、コンタクトセンターへの主な問い合わせの中に薬局からの疑義照会がある。薬剤名や副作用の有無など専門性が高い内容が寄せられ、サービス拡大による診療件数の急増により入電数が増え、受電体制の強化が急務となっていたという。
当初は社員による対応を中心に、一部外部の人材も活用しながら対応していたが、コストや応対品質、管理負荷の最適化といった観点から、より持続可能な運用体制を構築するため、人に代わってコンピュータが応答するAIボイスボットをを検討した。
図1:薬局からの疑義照会におけるボイスボットの位置付け(出典:アドバンスト・メディア)拡大画像表示
製品の選定にあたっては、医療向けの音声認識エンジンを実装し、単語登録することなく医療・製薬関連の専門用語を認識できる点を評価し、アドバンスト・メディアの「AmiVoice ISR Studio」を導入した(図1)。
1カ月のPoC(概念実証)を経た2025年7月、全国の薬局からの問い合わせに対し、ボイスボットによる1次受付をスタート。同年9月には1カ月あたり約3000件ある問い合わせのうち約2500件をボイスボットが応対、約83%の業務を自動化した。以前は1件あたり2~3分かかっていたため、月100時間以上の業務負荷削減を見積もっている。
図2:薬局からの問い合わせに自動で応答する流れ(出典:アドバンスト・メディア)拡大画像表示
図2は、薬局からの問い合わせに対するボイスボットの自動応対フローである。受付内容はCRMシステムに自動連携され、医師への確認を経てオペレーターが折り返して対応する。
ファストドクターは、「問い合わせ内容を事前にテキストで確認できるため、詳細を把握したうえで迅速に対応できる。電話が鳴り続ける状況が解消された」と、ボイスボットの効果を評価している。
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