伊藤ハム米久ホールディングス(本社:東京都目黒区)は、現行会計システムの保守サポート終了を機に、ワークスアプリケーションズのERPアプリケーション「HUE」で刷新した。従来、アドオン開発で対応していた業務をHUEの標準機能でカバーすることができた。今後、AI機能の活用を見据える。ワークスアプリケーションズが2025年12月19日に発表した。
伊藤ハム米久ホールディングスは、2016年4月に食肉・食肉加工品業界の大手2社である伊藤ハムと米久が経営統合してできた持株会社である。食肉・食肉加工業界で日本ハムに次ぐ国内2位の売上高で、消費者に広く浸透している。
同社グループは、会計システムの複雑化が進み、保守業務の属人化や負荷の増大が課題となっていた。今回、保守サポート終了を機に、会計システムをワークスアプリケーションズのERPアプリケーション「HUE」で刷新した。
画面1:「HUE」の支払予定機能の画面例(出典:ワークスアプリケーションズ)拡大画像表示
ワークスアプリケーションズおよび日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)の支援の下、新会計システムを、業務をERPの標準機能に合わせるFit to Standardのアプローチで導入した。実際、以前はアドオン開発で対応していた業務をHUEの標準機能でカバーできるという。今回の導入プロジェクトでは、HUEを国内グループ会社へ導入し、会計業務の標準化を推進する。業務を共有して品質を高め、内部統制の強化を図る。
法改正や制度変更にもHUEのバージョンアップで対応可能だとしている。伊藤ハム米久ホールディングスの経理財務部の渡部氏は、「保守性の向上と属人化の解消、ペーパーレス化によるコスト削減にも期待している。今後は、AI機能の活用による業務効率化も見据え、グループ全体での効率的な会計業務の運用を推進していく」とコメントしている。
HUEは、日本の大手企業向けに開発したERPである。6700以上の標準機能を持ち、RFP(提案依頼書)との適合率97%をうたっている。最近の機能強化では、生成AIとの連携機能を追加したほか、意思決定の候補提示など、経理業務を自動化するAI機能を追加している(関連記事:クラウドERP「HUE」に経理業務を省力化する生成AI機能、意思決定の候補提示などが可能に)。
伊藤ハム米久ホールディングス / 会計 / HUE / ワークスアプリケーションズ / TCS / 基幹システム / 製造 / 食品
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