PwC Japanグループは2020年11月25日、プロセスマイニングツール「Celonis」を活用して業務効率化とコンプライアンスの強化を同時に支援するSIサービス「Data Driven BPR」を発表した。PwCコンサルティングとPwCあらた有限責任監査法人が協力し、PwC Japanグループとしてサービスを提供する。
PwC Japanグループの「Data Driven BPR」は、プロセスマイニングツール「Celonis」を活用して業務効率化とコンプライアンスの強化を同時に支援するSIサービスである。業務プロセスの実行ログを分析し、現状を可視化し、ボトルネックを突き止める。これにより、業務改善のために適した打ち手を実行できるようになる。複数の組織やシステムにまたがった業務プロセスも可視化できる。
SIサービスの提供にあたり、PwC Japanグループの知見を利用する。ユーザー企業の業務改革を請け負ってきたPwCコンサルティングと、不正検知やガバナンス態勢構築の知見と実績を持つPwCあらた有限責任監査法人が力を合わせる。要素技術として、PwC Japanグループが抱えるデータサイエンティストの技術と、Celonisのプロセスマイニングツールを利用する。
PwC Japanグループでは、Data Driven BPRで実現できることとして、以下の3つを挙げている。
- 業務効率化、業務生産性の向上
- 既存システムの利用促進と定着化
- 不正取引などの監視、内部統制の脆弱性の是正
Data Driven BPRの具体的なユースケースの例として、以下の7つの分野を挙げている(図1)。
- 財務・会計
決算日程の短縮・内部統制の強化 - コンプライアンス・内部監査
モニタリングの効率化・高度化 - IT
システム機能のスリム化 - 営業・販売
CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の短縮 - サプライチェーン
生産・製造・調達などに関するリードタイムの短縮 - マーケティング
WebサイトなどにおけるUI・UXの向上 - サービス
顧客満足度の向上