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清水建設グループ、電力事業のデータ分析基盤をクラウドに構築、実績管理業務を半自動化

2026年3月18日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

清水建設(本社:東京都中央区)と、清水建設グループで電力事業を担っているスマートエコエナジー(本社:東京都中央区)は、電力事業のデータ分析基盤をクラウド上に構築し、販売、原価、利益、進捗確認などの実績管理業務をシステム化した。システム構築を支援したインテックが2026年3月16日に発表した。

 清水建設グループで電力事業を担っているスマートエコエナジー(SEE.)は従来、電力販売の実績管理に2週間程度の時間がかかっていた。手作業でデータの加工などを行っており、データ収集・集計担当者の業務負荷が高かった。また、タイムリーにデータを収集・集計できておらず、電力の需給管理や実績をもとにした販売戦略の立案に時間がかかっていた。

 こうした中で清水建設とSEE.は2023年4月、実績管理業務をシステム化するプロジェクトを開始した。システム化によって、これまで手動で行っていた需要家の使用電力量や需給管理に関するデータの取得、および日次・月次の販売、原価、利益の集計計算業務を半自動化した。

 システムの効果について清水建設のグリーンエネルギー事業本部グリーン電力ソリューション部で部長を務める益戸智生氏は、「電力需給実績を30分単位で可視化し、詳細に分析できるようになった。電力調達の意思決定と電力販売戦略の立案を迅速かつ的確に行えるようになった」と説明する。

 開発したシステムは、複数のシステムが出力する、形式や意味付けが不統一な非構造化データを解析して連携する(図1)。データの加工やレポート作成の作業が不要になり、タイムリーにデータを可視化できるようになった。

図1:清水建設が構築した、電力事業のデータを分析する基盤の概要(出典:インテック)
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 実績管理業務の半自動化においては、データを複製することなく生データのまま仮想化するソフトウェア「Denodo Platform」(Denodo Technologiesが提供)やBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトウェア「Power BI」などの既存システムを活用した。整形・集計したデータをDenodoへ連携し、Power BIでダッシュボード化している。データの収集から可視化までを自動化することで、日次・月次での販売、原価、利益をタイムリーに算出している。

 システムの構築にあたっては、機能単位で細かく区切って繰り返し開発を進めるアジャイル開発のアプローチを採用した。従来のウォーターフォール型の開発と比べて、開発途中の仕様や要件の変更に対して迅速に対応できるようにした。

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