MeeCapは2020年3月31日、PCの操作内容を記録して可視化するソフトウェア「MeeCap(ミーキャップ)」の提供形態をクラウドサービスに切り替えると発表した。MeeCapがSaaS型でサービス提供するプラン「MeeCap Cloud」と、パブリッククラウド環境で利用するソフトウェア「MeeCap on Private Cloud」の2つの形態に集約する。
MeeCapは、PCの操作内容をCSV(カンマ区切り形式)データに記録して可視化するソフトウェアである(関連記事:MeeCap、基幹業務プロセスのフロー図を作成できるプロセスマイニング機能「HappyPath-ERP」)。操作ログには、タイムスタンプ、アプリケーションの名前、Webブラウザで見たURL、入力したキーの種類、参照フォルダ名、マウスの座標、などのデータを記録する。
こうして記録・収集したデータを分析する機能も提供する。例として、個別システムのログデータとMeeCapのログデータを突合し、業務特性に応じた作業時間とコストを集計できる。ユーザー単位で作業傾向を把握し、業務効率の良いメンバーを特定できる。
タスクマイニング/プロセスマイニング機能として、業務プロセスをフロー図として表示する機能も備える(図1)。RPA(ロボットによる業務自動化)に適した、繰り返し行われる作業などの典型的な業務プロセスや、例外的な処理フローなどを抽出できる。PC操作ログだけでなく、ERP(統合基幹業務システム)などの業務システムのログから業務プロセスを抽出する。
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従来、MeeCapは、ソフトウェア製品として提供してきた。今回、クラウド方式の2つのライセンスに集約した。新ライセンスは、2020年4月1日から提供する。これまで提供していたライセンスは、新規での販売を停止する。購入済みのライセンスについては利用を継続できる。
新ライセンスの1つ「MeeCap Cloud」は、MeeeCapのソフトウェアをSaaS型で提供するサービスである。MeeCapが準備・提供するクラウド環境にサーバーを構築する。クライアントから取得したデータを、SaaS環境に収集する。ユーザー自身でサーバーを構築・保守する必要がない。
新ライセンスの1つ「MeeCap on Private Cloud」は、ユーザーが用意したパブリッククラウド環境にMeeCapがサーバーを構築するサービスである。対象となるパブリッククラウドは、Amazon Web Services(AWS)、Alibaba Cloud、Azure、Google Cloud Platform(GCP)、――のいずれか。