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[プロセスマイニング コンファレンス 2024]

プロセスマイニング最前線! 生成AIが導くプロセス改善の“未来像”とは

2024年7月18日(木)

データに基づくプロセスの把握と改善に有効なプロセスマイニングだが、全社業務の中にはプロセスマイニングでは把握できないシステム外の業務も数多い。2024年6月28日に開催した「プロセスマイニング コンファレンス 2024」(主催:インプレス IT Leaders)では、UiPath プロダクトマーケティング部 部長の夏目健氏が登壇。プロセス把握における効果的なアプローチとともに、生成AIの利用が広がる中でプロセスマイニングが進化する方向性について解説した。
提供:UiPath株式会社

RPAとプロセスマイニングを極めるリーダー企業

 各種処理の実施の都度、システムには履歴としてタイムスタンプが付されたログデータが蓄積される。それらの客観的な事実を集約し、ビジネスプロセスを精緻に可視化するプロセスマイニングツールにおいて、第三者機関から「リーダー」との評価を獲得しているのが米国に本社を置き、日本でも数多くのユーザーを持つUiPathだ。

 「RPAによる業務自動化を目指し、我々は2019年からシステム連携のためのAPIやプロセス/タスクマイニング、テスト自動化など、高速で耐障害性の高い、自動化されたビジネスのための機能開発を推し進めてきました」

 こう語るのは、UiPath プロダクトマーケティング部 部長の夏目健氏である。

写真1:UiPath プロダクトマーケティング部 部長の夏目健氏写真1:UiPath プロダクトマーケティング部 部長の夏目健氏

 製品数は20を突破。それらは今では、プロセス/タスク/コミュニケーションマイニングによる「発見」、ローコード開発やAPI、AI連携、ロボットとの協働を通じた「自動化」、分析や継続したテスト、一元化された管理と統制による「運用」を実現する自動化基盤「UiPath Business Automation Platform」に発展を遂げている(図1)。

図1:「UiPath Business Automation Platform」の機能イメージ。プロセスマイニングで実施する一連の作業支援に向け数多くの機能を提供する(出典:UiPath)図1:「UiPath Business Automation Platform」の機能イメージ。プロセスマイニングで実施する一連の作業支援に向け数多くの機能を提供する(出典:UiPath)
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 Business Automation Platform を活用した価値創出において、プロセスマイニングにより提供される価値は多岐にわたるという。例えば、一連のプロセスにおけるフローの実行パターンを分析するのが「パターン分析」機能だ。理想とされる標準化されたフローから外れたパターンを把握し、その原因を取り除くことで繰り返し作業などの非効率な作業を減らし、無駄なコスト削減につなげていく。

デスクトップも含めたプロセス改善機能を網羅的に提供

 プロセス全体と各イベントのスループット時間の分析を大きく後押しするのが「スループット分析」機能だ。そこでは、全体のスループット時間に対して、どのアクティビティがボトルネックとなっているのかを数値で明示したうえで、各アクティビティの処理時間の分布傾向も提示。これにより遅延処理に関連性が高い要素の理解を深め、より効果的な改善策の検討が可能となる。

 「比較分析」機能では、ケース種別や時期、担当者、改善施策の前後による状況の比較を通じ、改善策の効果測定を支援する。改善施策の定着状況の把握やスループット時間などKPIの改善状況の定量的な把握が可能で、実施報告書の作成だけでなく、追加で必要なアクションの検討も後押しする。

 プロセスが組織のルールに従って行われているのかを監視するのが「業務精度の監視」機能だ。プロセスや定められた期限の観点からルールの逸脱状況を監視。逸脱時にはロボットとの連携による解決処理を走らせることも可能だ。

 「UiPath Business Automation Platformは、プロセスマイニングによるプロセス課題把握から改善策の検討、改善施策の効果測定、ロボットによる課題解消までのいくつもの機能を包括提供します。分析結果も各種グラフなどを用いてわかりやすく表示し、データに基づくプロセスのより深い理解が可能です」(夏目氏)

 もっとも、プロセス課題の中には「プロセスマイニングでは把握できないものも少なくありません」と夏目氏は語る。その点を踏まえ、UiPathではデスクトッププロセス可視化のための「UiPath Task Mining」や、ビジネス上の会話を分析する「UiPath Communications Mining」などを取り揃えるだけでなく、それらで得た自動化のアイデアとプロセスを一元的に把握・管理する「UiPath Automation Hub」も用意。優先度に基づく効率的な改善/自動化を支援している。

生成AIの提案によりダッシュボードを自動生成

 UiPathではUiPath Business Automation Platformをクラウドとオンプレミスの両形態で提供している(図2)。「新機能の実装などの早さなどの点からクラウド利用を推奨しています。ただ、環境面の制約からクラウドの採用が困難なケースもあり、その場合はオンプレミスを活用いただけます」と夏目氏は解説する。

図2:UiPath Business Automation Platformの利用環境はクラウドとオンプレの選択が可能だ(出典:UiPath)図2:UiPath Business Automation Platformの利用環境はクラウドとオンプレの選択が可能だ(出典:UiPath)
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 導入により成果を上げた企業は国内外を問わず数多い。例えば米保険会社のUnumグループは、監査の無駄の見直しに活用して請求処理時間を1/10に短縮した。また、英アウトソーサーのCapitaは顧客サービスのプロセス改善に役立てることで、スループットに要する時間を35日から2日にまで大幅に短縮させている。

 そのうえで、今後の機能強化の方向性として夏目氏が提示するのが、特化型AIや生成AIの取り込みによる、改善施策における「発見」「理解」「アクション」の支援だ。そこでの実装済みの新機能の1つが「Autopilot for Business Analyst」である。

 Autopilot for Business AnalystではAIとの対話によるダッシュボードへのフィルターの適用などを実現するだけでなく、AIがプロセスに潜む非効率性やボトルネックを能動的に提示し、その後の、AIの各種提案をユーザーが選択していくことでチャートとダッシュボードを作成できる。

 その先にUiPathが描く近未来像が、AI支援のもと、これまで分断されていた異なるソース(システム、人、ロボット)間のプロセスを統合的に把握し、継続的に最適化、自動化することで、これまでにないレベルの効率性と生産性を実現する世界観「Uipath プロセスオーケストレーション」である(図3)。

図3:UipathはAIによる「Uipath プロセスオーケストレーション」の実現を目指している。メリットとして「自動化されたプロセスの理解」など4つを挙げる(出典:UiPath)図3:UipathはAIによる「Uipath プロセスオーケストレーション」の実現を目指している。メリットとして「自動化されたプロセスの理解」など4つを挙げる(出典:UiPath)
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AIがプロセスマイニングにもたらす効果

 夏目氏は、このUipath プロセスオーケストレーションによってもたらされるメリットとして、次の4つを挙げる。

①自動化されたプロセス全体の理解

 AIを搭載した製品を通して、従来は把握が困難だったロボットや人、システムが混在した複雑なプロセスの俯瞰的な把握が可能となる。

②統合的な自動化

 RPA、API、IDP、AIを搭載した自動化により、エンド・ツー・エンドのプロセスを直接自動化する。

③ハイブリッドな労働力の強化

 人間、ロボット、システムにわたる作業フローの継続的な調整が、プロセスのパフォーマンスをより積極的に管理、最適化に貢献する。

④オートメーションの価値の最大化

 重要なプロセスのシームレスかつ持続的な実行が、収益や生産性の増加、顧客の維持、従業員満足度の向上など戦略目標の達成を推進する。

 「AIとの連携により改善効果が生じるまでの時間を大幅に短縮でき、スキルレベルを問わず使いこなせるようになります。ビジネスプロセスの可視性が向上し、より広範な、より深い課題の把握も可能となることで、プロセス改善価値も着実に高めます。それらの推進のために、プロセスマイニングのリーダー企業としてあらゆる機能のAI活用を加速させていきます」(夏目氏)


●お問い合わせ先

 

UiPath株式会社

https://www.uipath.com/ja/

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