SCSKは2025年8月5日、業務プロセス分析サービス「Add-Value for SAP Signavio」を同年9月から提供すると発表した。「SAP S/4HANA」で運用中の業務を、プロセスモデリング/プロセスマイニングツール「SAP Signavio」を用いて可視化・分析する。料金は個別見積もり。
SCSKの「Add-Value for SAP Signavio」は、ERPアプリケーション「SAP S/4HANA」で運用中の業務を、プロセスモデリング/プロセスマイニングツール「SAP Signavio」を用いて可視化・分析するSIサービスである。業務プロセスの継続的な改善を支援する。
SCSIは、国内企業におけるERPの導入・運用については以前より、自社の業務プロセスを変更せずにアドオン開発やカスタマイズを加えるのが一般的だったと指摘。「ただし、この手法は導入・運用コストの増大や業務のブラックボックス化を招く。今日では(開発元のSAPが推奨している)ERPの標準機能に業務を合わせるFit to Standardが主流になっている」という。
「導入後もビジネス環境の変化やシステムの自動アップデートなどがあり、継続的に業務プロセスの見直しが必要になる」(SCSK)。このことから、プロセスモデリング/プロセスマイニングによる業務プロセスの可視化・分析を可能にするSIサービスを提供する。

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同サービスでは、Signavioを用いてERPシステムに蓄積したログデータから業務プロセスを可視化・分析し、改善提案を行う。料金は個別見積もりで、以下の6つの要素で構成する(図1)。
- 現状分析(As-Is):既存業務プロセスを可視化
- 改善設計(To-Be):業務課題の特定と改善提案
- 標準化:標準業務プロセスフローを設計
- 監視基盤:ダッシュボードの設定、通知設定
- 技術支援:システム連携・初期設定・技術サポート
- 人材育成:ハンズオントレーニング、ユーザー教育