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[プロセスマイニング コンファレンス 2024]

「BPMの民主化」がプロセスエクセレンスの新たな武器! 生成AI時代のプロセス改善の在るべき姿とは

2024年8月7日(水)

BPM(ビジネスプロセスマネジメント)は従来、専門家の主導により実施され、そのことがBPMによる知識や価値創出の足枷となってきた。2024年6月28日に開催した「プロセスマイニング コンファレンス 2024」(主催:インプレス IT Leaders)のセッションでは、ソフトウェア・エー・ジー(Software AG) ARIS担当/シニアソリューションアーキテクトの龍澤昭悟氏が登壇。プロセスマイニングに必要とされる機能と、生成AIがツール利用に与えるインパクトについて解説した。
提供:ソフトウェア・エー・ジー

30年の歴史を誇るBPMツールのパイオニア

 約30年前に世界初のBPA(ビジネスプロセス分析)ツールをリリースし、その後プロセスマイニングツールへと発展させ、継続的かつ多面的な機能拡張を通じて新市場を開拓してきたプロセスマイニング領域のパイオニアが、ドイツに本社を構えるSoftware AGだ。

 日本法人として2000年10月に設立されたソフトウェア・エー・ジーでARIS担当/シニアソリューションアーキテクトを務める龍澤昭悟氏は、「当社は企業の『真につながるエンタープライズ』を目指し、プロセスを円滑に実行し、「モノ」をより効果的に接続するためのソリューションとサービスを提供しています。当社のビジネス変革ツール『ARIS』は、プロセス改善、BPMの核と位置づけられます」と解説する。

ソフトウェア・エー・ジー ARIS担当/シニアソリューションアーキテクトの龍澤昭悟氏写真1:ソフトウェア・エー・ジー ARIS担当/シニアソリューションアーキテクトの龍澤昭悟氏

 導入企業は世界的企業を中心に累計1万社を突破。「日本でも数多くの企業で採用されています」と龍澤氏は笑顔で語る。その原動力として挙げるのが、プロセスマイニング、プロセス分析、モデリング、シミュレーション、自動化、リスク管理などの「BPMのために提供する機能の網羅性」だ(図1)。

図1:ARISは「プロセスマイニング」「ビジネスプロセス分析」「オートメーション」「リスク&コンプライアンス」の各機能をワンプラットフォームに統合したスイート製品(出典:ソフトウェア・エー・ジー)図1:ARISは「プロセスマイニング」「ビジネスプロセス分析」「オートメーション」「リスク&コンプライアンス」の各機能をワンプラットフォームに統合したスイート製品(出典:ソフトウェア・エー・ジー)
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 BPMは業務の進め方を継続的に見直し改善する取り組みであり、その中身は「現状把握」「分析/課題抽出」「対応/改善」のサイクルから成る。その点でARISの機能を概観すると、各プロセスに対応する「プロセスマイニング」「ビジネスプロセス分析」「オートメーション」「リスク&コンプライアンス」の4領域において業務を見直し改善する機会を発見し、改善に取り組むことが可能となる。例えばプロセスマイニングであれば「プロセス抽出とバリアント分析」「プロセスコンプライアンスチェック」「データ加工」「サービス管理」などの多様な機能を整備しており、各領域でもそれぞれの機能が改善の機会を容易にあぶりだす。

 「ARISはプロセスフローを描くのが得意で、専用のデザイン機能も用意されているため、その利用を通じて、より効率的にフローを作成でき、その後の変更・管理も容易に行えます。ダッシュボードによるプロセス分析やシミュレーションの実施はもちろん、SAPとの連携性に優れる点も高く評価されています」(龍澤氏)

経営戦略を起点にビジネスプロセスを描く

 加えて、ARISで特筆されるのが、BPM実施時での確実な成果創出に向けたモデリングツールの機能性の高さである。ツールは戦略図やKPI割当図、KPIツリーなどを標準でサポート。実作業では経営戦略を基に、現状の課題解消に向けたBPM施策、その目標と評価指標という具合に、いわば上流から戦略と整合性をとりつつブレイクダウンして決定していく。併せて、プロセスに関連する組織や顧客、パートナーなどのステークホルダー、システムなども明確化する。

 「これにより施策の本来的な狙いを見失うことなく個々の作業の明確化と共に、組織全体の責任の所在などが明らかにできます。結果、ARISのレポジトリで共有するKPIや個別目標に基づく施策実施後の評価を確実に行え、未達成時には問題点を容易に突き止められます。定期的な評価により、外部環境が変化し続ける中での判断材料も提供し、組織としての持続的なBPM、プロセスエクセレンスの実現を後押しします」(龍澤氏)

 ARISの“優秀さ”は第三者機関の評価で実証されている。Software AGは米ガートナー(Gartner)の24年のマジック・クアドラントにおいて、プロセスマイニングツールのリーダーに選出。のみならず、米フォレスター・リサーチ(Forrester Research)が23年に発表したForrester Waveでも、プロセスマイニングとプロセスモデリングの機能を兼ね備えたプロセスインテリジェンスソフトウェアのリーダーとの評価を獲得している。

生成AIで「BPMの民主化」を推進

 一方で、ARISはBPMの進化と共に、その時々で最適な技術を取り込みつつ進化を遂げてきた。龍澤氏によると、その中でSoftware AGが現在、注力しているのが生成AI機能の活用だ。目指すのは「BPMの民主化」(龍澤氏)だという(図2)。

図2:専門家は人数が限られ、そのことがBPMによる知識や価値創出の足枷となっていた。生成AIの活用を通じ、そこからの脱却を目指す(出典:ソフトウェア・エー・ジー)図2:専門家は人数が限られ、そのことがBPMによる知識や価値創出の足枷となっていた。生成AIの活用を通じ、そこからの脱却を目指す(出典:ソフトウェア・エー・ジー)
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 「BPMは従来、専門家が主導し実施してきました。しかし、あくまでも専門家に限られていた領域であったため、その取り組みの範囲やBPMによる知識や価値創出に限界があるという課題がありました。その打開策と当社が位置づけるのが生成AIによる作業支援です。専門家以外の誰もがBPMの実施を可能にし、より広く、大きな知識や価値の創出を実現できます」(龍澤氏)

 そのために実装された機能の1つが対話形式でプロセスの課題発見や解決策の提案を行う「AIコンパニオン」である。その利用の流れを追うと、ARIS Process Miningではログデータを取り込み後、画面上にプロセス図だけでなく、「このプロセスをデータの観点で教えてください」「問題のあるプロセスを教えてください」など、選択形式の質問案も併せて表示する。

 そこで、例えば「問題のあるプロセス」をクリック選択すると、AIコンパニオンは問題個所を複数、文章で指摘。そのうちの1つについて解決方法を文章で尋ねると、「プロセス分析」「プロセスマッピング」といった、ARISの機能群を活用した解決案を提示する。

 プロセスモデルの作成にも応用可能だ。ユーザーが「販売管理プロセスを作成してください」と記述し、「モデルの生成」をクリックすると、AIコンパニオンは一般的な販売管理プロセスモデルをBPMモデルで生成して表示する。そのうえで、「配送アクティビティを詳細化してください」など、要望をさらに追加していくことで目指すモデル図に仕上げていくのだという。

 「対話形式で問題個所の絞り込みから解消法の見極めまでを、専門知識が乏しい方でもわかりやすく支援していきます」(龍澤氏)

多様な成果とプロセス改善の効率化

 ARISで成果を収める国内企業はすでに数多い。狙いは企業ごとに多岐にわたる。

 例えば、プロセスマイニングツールとしての高い機能に加え、既存のSAPとの親和性の高さからARISを採用したのが、交通インフラシステムを手掛ける日本信号である(図3)。目的は基幹システム刷新の下準備としての業務プロセスの可視化であり、導入を機にスナップショットデータだけでなく、SAPデータへの直接アクセスも可能となり、ユーザーによる多様な切り口の分析が現実のものとなっている。

図3:日本信号は基幹システム刷新の下準備としての業務プロセス可視化のためにARISを採用。SAPデータへの直接アクセスによるユーザーの多様な切り口の分析を現実している(出典:ソフトウェア・エー・ジー)図3:日本信号は基幹システム刷新の下準備としての業務プロセス可視化のためにARISを採用。SAPデータへの直接アクセスによるユーザーの多様な切り口の分析を現実している(出典:ソフトウェア・エー・ジー)
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 また、全社規模のプロセス可視化に向けARISに導入したのが、事業のスピードと効率向上に向け戦略的にデジタル化を推進する伊藤忠商事だ。同社ではわずか2カ月間で10〜15%のプロセスを可視化し、作業効率の向上と自動化すべき領域の特定につなげている。現在はRPAにより自動化された400以上の業務のARISへのマッピングを進めている最中だという。

 「ARISは戦略策定から業務運用までのすべてを一元管理し、持続的な改善とコンプライアンスの双方をサポートする唯一のビジネス変革スイートです。約30年にわたり培ってきた豊富な知見を強みに、生成AIによりBPMの民主化なども押し進めつつ、今後も企業の効率的な業務改善、プロセスエクセレンスの実現を支援し続けてまいります」(龍澤氏)


●お問い合わせ先

ソフトウェア・エー・ジー株式会社

URL:https://www.softwareag.com/ja_jp.html
E-Mail:Marketing-jp:@softwareag.com

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