[新製品・サービス]

ChatGPTが決算説明会の想定質問と回答案を生成する「exaBase IRアシスタント」

アップロードしたIR文書からトリガー情報を抽出

2023年10月5日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

エクサウィザーズ子会社のExa Enterprise AIは2023年10月4日、IR業務効率化支援サービス「exaBase IRアシスタント powered by ChatGPT API」を提供開始した。ChatGPTが決算説明会の想定質問と回答案を生成するなど、IR資料の作成プロセスを支援する。同年5月から提供するベータ版を経て製品版をリリースした。

 Exa Enterprise AIの「exaBase IRアシスタント powered by ChatGPT API」は、対話型の生成AI「ChatGPT」を活用したIR業務効率化支援サービスである。2023年5月から提供するベータ版を経て製品版をリリースした。

 IR資料の作成プロセスを支援する。ChatGPTが株主総会や決算説明会において想定される質問と回答案を、企業固有の情報を含めて生成する。既存のIR文書(PDFまたはWord形式)をexaBase IRアシスタントのサーバーにアップロードして使う。生成された質問・回答をCSV形式でダウンロードできる。

 アップロードされたIR文書から、質問になりうるトリガー情報(有価証券報告書などにおける、前期と今期の記述差分など)を自動で抽出し、質問を生成する。また、AIが質問内容を解析し、IR文書に基づいて回答を生成する。「株主総会」や「第◯四半期決算開示」などの種別で、それぞれで利用するデータソースや生成データを個別に管理可能である。

 未開示情報の取り扱いを想定したセキュリティを確保している。入力したデータがChatGPTの学習などに使われることはない。また、アップロードされたデータは、契約企業専用のクラウドストレージ領域に保存し、提供元のExa Enterprise AIもアクセスできない仕様だとしている。

 また、ユーザーは、回答に盛り込む内容の正確性や妥当性を確認しながらAIにフィードバックを行える。参照した元データの明示により、生成AIの課題である不正確な情報生成に対処できるとしている。

 サービス提供にあたってExa Enterprise AIは、IR支援事業会社との提携を進めている。2023年8月に提携を発表した宝印刷は、上場企業の開示実務を支援している。9月に提携を発表したみずほ信託銀行は、IRサポート業務などを顧客向けに提供している。

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