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脆弱性を突く攻撃からVMware ESX自身を守る「VMware HyperArmor」

2026年10月21日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米Broadcomは2026年10月13日(米国現地時間)、サーバー仮想化ソフトウェア「VMware ESX」を保護するソフトウェア「VMware HyperArmor」を発表した。ESXの脆弱性を突いた攻撃を、ESXにパッチを当てたり再起動したりせずに防ぐ。仮想パッチ、未承認のプロセスやスクリプトの実行を止める制御、SSHログインの多要素認証の3つの機能を提供する。

 米Broadcomの「VMware HyperArmor」は、ハイパーバイザ型のサーバー仮想化ソフトウェア「VMware ESX」(旧称は「VMware ESXi」)を、脆弱性を突いた攻撃などから守るセキュリティソフトウェアである。バージョン8以降のESX/ESXiが対象で、ESX/ESXiに組み込んで動かす。

 VMware HyperArmorを提供する背景には、1台のESXが侵害を受けると、ESX上で動いている複数のVM(仮想マシン)を制御できてしまうという事情がある。ESXが侵害を受ける主な原因は、パッチを当てていない脆弱性を攻撃者が突くことと、認証情報が漏洩することの2つである。HyperArmorは、これらに対して、(1)仮想パッチ、(2)実行制御、(3)多要素認証(MFA)の3つの機能を提供する。

 (1)仮想パッチは、脆弱性をパッチ(修正プログラム)で修復する代わりに、脆弱性を突く攻撃を検知してブロックする手法である。HyperArmorは、ESXの実行プロセスを監視して悪意のある操作を検知・ブロックする。ESXに対するパッチの公開を待たずに悪用を防ぐ。仮想パッチの利用にあたり、ESXの再起動やアップグレードは不要である。ネットワーク層の仮想パッチ(VMware vDefendが提供)と組み合わせて使える。

 (2)実行制御は、許可した実行ファイルやスクリプトだけを動かす。ESXは、ハイパーバイザにとって必要な、決まった実行ファイルだけで構成している。HyperArmorは、この状態を安全な基準とし、基準にない実行ファイルやスクリプトの実行を自動でブロックする。ESXにすでにあるスクリプトは一覧にして自動で許可し、新しいスクリプトは管理者が承認する。

 (3)MFAは、ESXへのSSHログイン時に使う。標準のSSH認証情報に続いて、一定時間ごとに変わるワンタイムパスワードを入力する。ESXの管理者パスワードが漏洩しても、ワンタイムパスワードが分からなければESXのコマンドラインに入れない。

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Broadcom / VMware / 脆弱性

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