Celonis、「Process Intelligence Graph」を発表、プロセスマイニングに“インテリジェンス層”を追加

生成AI機能「Process Copilot」で業務プロセスの課題や改善策を提示

2023年12月7日(木)日川佳三、河原潤（IT Leaders編集部）

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独Celonis日本法人は2023年12月7日、業務プロセス分析技術「Process Intelligence Graph（PI Graph）」を発表した。プロセスマイニングツール「Celonis」の新機能として提供する。同社が蓄積する業務プロセスの知見を、プロセスマイニングで各システムから収集した業務プロセスのデータと組み合わせて、業務プロセスのボトルネック発見や改善を支援する。また、生成AIを用いて対話型で業務プロセスの課題や改善策が得られる「Process Copilot」など、その他の一連の新機能を紹介した。

　Celonisの「Process Intelligence Graph（PI Graph）」は、プロセスマイニングツール「Celonis」の新機能として提供する、業務プロセス分析・改善のための技術である。同社が蓄積する業務プロセスの知見（ナレッジ、インテリジェンス）を、プロセスマイニングで各システムから収集した業務プロセスのデータと組み合わせて、業務プロセスのボトルネック発見や改善を支援する（図1）。

図1：「Process Intelligence Graph」（PI Graph）の概要（出典：Celonis）
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　同社のプロセスマイニングツールは、連携している各業務アプリケーションから必要なデータを収集・統合してデータモデルを作成している（SAP ERPの生産管理データ、Salesforceの商談データなど）。

　「ただしデータモデルを作成しても、データを活用するための知見がないと活用が難しい」と同社は指摘。PI Graphは、データモデルの上に“プロセスインテリジェンスレイヤー”を追加する。「Celonisがプロセスマイニングの提供を通じて培ってきた、個々のプロセスを分析する際にどのような情報が必要になるのかという知見をPI Graphに反映した」（同社）としている。

　従来は業務プロセスのどこに課題があるのかを、Celonisの画面から人間が探索していたが、PI Graphでは、生成AIのチャット画面から自然言語で業務プロセスの課題や改善策を聞き出すことができる（下記の新機能「Process Copilot」で提供）。

●Next：Process Copilotなど、プロセスマイニングツールの新機能

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