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[市場動向]

NTTドコモビジネス、液冷フロアを備えた五反田DCを2029年度に提供

NaaSはWANの不正通信を検知後約5分で自動遮断

2026年9月29日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTドコモビジネスは2026年9月28日、都内で会見し、AI向けデータセンターや、WANセキュリティ機能を備えたネットワークサービスのロードマップを説明した。液冷フロアを標準で備えた都市型AIデータセンターを2029年度第3四半期に提供する。WANネットワークでは、不正通信を検知してから約5分で自動遮断する機能を2027年3月に提供する。

 NTTドコモビジネスは、ユーザー企業がAIアプリケーションを動かすためのインフラとして、GPUリソースのクラウドサービスやAI向けデータセンター、WANセキュリティ機能を備えたネットワークサービス「NaaS」、データセンターやユーザー拠点、MEC(エッジ処理)サーバーなどを低遅延でつなぐAPN(オール光ネットワーク)を提供している。

 会見では主に、AI向けデータセンターと、クラウド型のネットワークサービスであるNaaS(Network as a Service)のロードマップを説明した。

 AI向けデータセンターの動向について同社は、GPUの高発熱化にともない、空冷方式から液冷(水冷)方式に移行している点を指摘する(図1)。サーバーラックあたりの必要な電力は、2025年時点で150kW、2027年には600kWになるという。

図1:サーバーラックあたりの必要電力の推移(出典:NTTドコモビジネス)
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 同社は現在、液冷フロアを標準で備えたAIデータセンターを、「大阪第7DC」と「横浜第1DC」の2カ所で運営している(図2)。

図2:NTTドコモビジネスが想定する、AIデータセンター、IaaSクラウド、拠点間接続向け光ネットワークなどで構成したAIコンピューティング基盤のイメージ(出典:NTTドコモビジネス)
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 2029年度第3四半期には、第3の設備として「五反田DC」(所在地:東京都品川区西五反田、JR五反田駅から徒歩5分)の提供を始める。延床面積は1万6168平方メートルで、床耐荷重は1平方メートルあたり2000kg。サーバールームは5フロア(液冷4フロア、空冷1フロア)。IT機器に供給する電力は11.7MWである。

 2027年秋には、複数のコンテナ型データセンターを設置する「コンテナDCパーク」を東京都大田区で提供する。東京電力パワーグリッドと連携し、電力を確保したうえで大容量ネットワークと一体で提供する。構築期間は半年から2年程度で、建屋型のデータセンターと比べて短期間で構築できる。液冷方式の設備を設置でき、1ラックあたり最大150kWまで使える。

 2026年9月30日からは、AI用途のGPUクラウドサービス「GPUaaS」を提供する。1GPU単位で利用でき、初期投資を抑えてAI開発を始められる。ユーザー拠点とは閉域網で接続可能で、データのソブリン性を保ったハイブリッドクラウド環境を構築できる。

ネットワークサービスが侵入検知・防御のセンサーになる

 クラウド型のネットワークサービスであるNaaSは、WANセキュリティに注力している。脅威情報(危険なあて先のリスト)を利用して危険な通信を検知する機能や、通信ログデータをもとに普段と異なる通信の挙動を検知する機能などを提供する。検知した通信を管理画面から遮断できる。

図3:クラウド型のネットワークサービスを侵入検知・防御のセンサーとして機能させるコンセプト「Network as a Sensor」の概要(出典:NTTドコモビジネス)
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 同社は今回、クラウド型のネットワークサービスのNaaSを侵入検知・防御のセンサーとして機能させるコンセプト「Network as a Sensor」も提唱し、多層防御の1つとして位置付けた(図3)。セキュリティ機能のロードマップとしては、2027年3月、AIが不正な通信を検知し、その後約5分で自動遮断する機能をオプションで提供する。

 また、通常のNaaS「docomo business RINK」で使えているセキュリティ機能群を、IoT向けのNaaS「docomo business SIGN」でも使えるようにする。2026年10月には、普段と異なる通信の振る舞いをAIで検知する機能をIoT向けNaaSに追加する。2026年12月には、子会社や取引先で発生した不正アクセス情報を親会社に即座に通知して被害の拡大を防ぐ脅威情報共有機能をIoT向けNaaSに追加する。

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