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AI推論と決定論的計算を組み合わせて業務を自律実行する基盤「Oracle Fusion Claw」

元帳や要員配置など25種のアプリケーションを提供

2026年10月1日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米Oracleは2026年9月29日(米国現地時間)、AIエージェントが業務を自律的に進めるアプリケーション群「Fusion Agentic Applications」に、長時間かつ計算量の多い業務を実行するための基盤「Oracle Fusion Claw」を搭載したと発表した。リサーチ、シミュレーション、最適化、再計画といった業務を自動で実行できる。発表に合わせ、Fusion Clawを搭載した25種の新アプリケーションを提供開始した。

 米Oracleの「Fusion Agentic Applications」は、基幹業務アプリケーション群「Oracle Fusion Cloud Applications」のユーザーに向けて提供する、業務を自律的に実行するエージェント型アプリケーションである。人が業務の目的や制約条件などを設定すると、AIエージェントが自律的に動いて業務の目的を達成する。こうしたアプリケーションを75種類用意している。

 エージェント型アプリケーションが扱う業務には、長期間にわたる複数ステップの工程や制約条件などをともなう計算量の多い処理がある。リサーチ、シナリオモデリング、シミュレーション、最適化、再計画などである。

 今回、こうした長時間かつ計算量の多い業務を実行するための基盤「Oracle Fusion Claw」を用意した。大規模言語モデル(LLM)が立てた計画に沿って、決定論的な計算処理で実行する層である。単体のアプリケーションではなく、Fusion Agentic Applicationsの内部で動く。

 Fusion Clawは、業務を計画と実行に分けて処理する。まず、LLMが業務の計画を立てる。計画立案後の実行は、LLMではなく、同じ入力に対して常に同じ結果を返す決定論的な計算処理が担う。LLMによる推論は知性が必要な箇所に限って使い、大量処理には効率のよい決定論的な計算処理を使う。

 新たに提供する、Fusion Clawを搭載した25種のアプリケーションには、次のものが含まれる。

  • 元帳:大量の会計仕訳を横断して照合し、例外や異常を調べる。複雑な財務分析には決定論的な計算処理を使う。決算準備を改善し、会計上の例外を早期に解消できるように支援する
  • 要員配置:スキルと認定資格、勤務可能状況、スケジュール、労働規則、コスト、サービス要件などの制約を調整し、実行可能な人員配置計画を作る。代替案を評価し、状況が変われば計画を立て直す
  • 出荷統合:複数の出荷を1つにまとめて輸送コストを下げる。どの出荷をいつまとめるかの組み合わせを、タイミング、キャパシティ、コストなどの制約の下でモデル化して比較する。もっとも根拠のある計画を権限の範囲内で実行に移し、出荷コストを減らす
  • 顧客テリトリー拡大計画:テリトリー構成の複数のシナリオをモデル化して比較し、トレードオフを評価する。キャパシティと制約を踏まえて最適化してから、権限の範囲内でアクションを実行する
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Oracle Fusion / AIエージェント / 大規模言語モデル

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