スイッチサイエンスは2022年12月15日、ポータブル量子コンピュータ「Gemini Mini」を販売開始した。中国のスピンキューテクノロジー（SpinQ Technology）が開発した2量子ビットのNMR（核磁気共鳴）量子コンピュータで、持ち運びが可能なデスクトップサイズ/重量（200×350×260mm、14kg）になっている。量子コンピューティングとアルゴリズム設計の基礎知識を学ぶ用途に向く。価格（税込み）は118万8000円で、同社のECサイトで購入できる。
電子工作用品のECサイト「スイッチサイエンスウェブショップ」を運営するスイッチサイエンスは、持ち運んで使えるポータブル型量子コンピュータ「Gemini Mini」（開発元：中国SpinQ Technology）の販売を開始した。
2量子ビットのNMR（Nuclear Magnetic Resonance：核磁気共鳴）量子コンピュータであり、持ち運びが可能なデスクトップサイズ（200×350×260mm）と重さ（14kg）に抑えている（写真1）。価格（税込み）は118万8000円。 同社のECサイトから購入できる。
写真1：ポータブル量子コンピュータ「Gemini Mini」の外観（出典：スイッチサイエンス） 量子ビットは2ビット（8量子ビットのシミュレータも搭載）と少ないが、量子コンピューティングとアルゴリズム設計の基礎知識を学ぶ用途に向く。学習教材（英語版）も用意しており、習得している知識のレベルに関係なく、基本的な知識と操作方法を実機で学べるとしている。あらかじめ18種類の量子アルゴリズムを搭載しているほか、ユーザーみずからアルゴリズムを作成することも可能である。
動画1：タッチスクリーンでの操作を示したGemini Miniのデモ動画（出典：スイッチサイエンス YouTubeチャンネル）
Gemini Mini本体に、OSとタッチスクリーンを内蔵しており、他のデバイスを接続することなく使い始められる（動画1）。無線LANによるネットワーク接続機能も備える（技適取得済み）。ACアダプタ（24V/5A）とDCプラグ変換コネクタ（5.5×2.1mmを5.5×2.5mmに変換）を同梱している。室温で動作し、運用にあたってメンテナンスは不要である。
なお、スイッチサイエンスは、Gemini Miniの上位モデルである「Gemini」（2量子ビット、572万円、重さ44kg）と「Triangulum」（3量子ビット、792万円、重さ40kg）を同時に販売開始した。
