[事例ニュース]

みずほ証券、信用リスクなどの計算基盤に直接液冷サーバー、2027年4月以降に稼働

2026年10月6日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

みずほ証券(本社:東京都千代田区)は2026年10月6日、金融商品の信用リスクなどを計算するサーバーシステムとして、新たに直接液冷(DLC)方式を採用したサーバー機を導入すると発表した。2026年秋から液冷設備やシステム構築、稼働評価などを実施し、2027年4月以降に本稼働させる予定である。

 みずほ証券のグローバルマーケッツ部門では、国内外の顧客に公社債、株式、デリバティブなど多様な金融商品・サービスを提供している。デリバティブ評価をはじめ、市場リスクや取引にともなう信用リスクの計量に向けたシミュレーションを実行するにあたり、1日あたりの計算件数は3.6億件超と年々増加している。

 事業の規模が拡大する中、システムの計算リソースを拡張し、計算性能を安定的に引き出せるように、発熱量が大きい主要部品から熱を直接除去する直接液冷(DLC)方式を採用したサーバー機「HPE Cray XD2000」を導入する(図1)。これにあわせ、将来のシステム拡張に備えるため、液冷が可能なデータセンターを新たに構築する。

図1:みずほ証券が導入する、直接液冷方式を採用したサーバーの概要(出典:日本ヒューレット・パッカード)
拡大画像表示

 導入するサーバー機「HPE Cray XD2000」は、2Uラックマウント型の筐体に最大4サーバーノードを集約するスケールアウト型のコンピュートシステムである。みずほ証券が採用した構成では、1サーバーノードに2CPU/96コアと1.5TBメモリーを搭載する。第1期として8サーバーノードを導入し、本番環境で効果を確認しながらサーバーとラックを順次拡張する。

 2026年9月にハードウェアを搬入、同年10月に液冷システムの動作確認を始め、同年11月には負荷試験とOS構築を終えて液冷サーバー環境を完成させる。2027年1月までに性能評価を実施し、本稼働と業務での実利用は2027年4月以降を予定している。

 日本ヒューレット・パッカードが実施した、直接液冷方式のHPE Cray XD2000と空冷方式の同システムの比較ベンチマーク試験の推定値では、キロワットあたりの性能が20.7%向上し、消費電力が14.9%減ったという。みずほ証券の現行システム(HPE Apollo2000とHPE ProLiantを組み合わせたシステム)との比較では、サーバーノードあたり1.6倍の性能を見込んでいる。

関連キーワード

みずほ証券 / HPE / 液冷

関連記事

トピックス

[Sponsored]

みずほ証券、信用リスクなどの計算基盤に直接液冷サーバー、2027年4月以降に稼働みずほ証券(本社:東京都千代田区)は2026年10月6日、金融商品の信用リスクなどを計算するサーバーシステムとして、新たに直接液冷(DLC)方式を採用したサーバー機を導入すると発表した。2026年秋から液冷設備やシステム構築、稼働評価などを実施し、2027年4月以降に本稼働させる予定である。

PAGE TOP