富士ソフトは2026年9月29日、製造業の工場をITでスマート工場化するSIサービスを「スマート工場オファリング」として体系化したと発表した。既存の設備を活用しながらスマート工場化を進める。企画・設計開発・生産準備の各工程をデータでつなぐ仕組みの構築など、全部で4つのオファリングを体系化・パッケージ化した。
富士ソフトの「スマート工場オファリング」は、製造業の工場をITでスマート工場化するSIサービスである(図1)。現場で培った知見をもとに成功パターンを型化し、他の製造現場でも再現可能なオファリングとして提供する。
図1:製造業の工場をITで高度化するSIサービス「スマート工場オファリング」の全体像(出典:富士ソフト)拡大画像表示
オファリングは、富士ソフトグループのサイバネットシステムと連携して提供する。サイバネットシステムは、CAE(コンピュータ支援エンジニアリング)、MBSE(モデルベースシステムズエンジニアリング)、PLM(製品ライフサイクル管理)など、設計領域に強みを持つ。富士ソフトは、組込・制御からロボットSI、MES(製造実行システム)、データ基盤などの技術を持つ。
全部で4つのオファリングを体系化・パッケージ化した。
オファリング1「設計/開発工程の高速化」(図2)は、製品の企画から設計、製造、保守までの情報を一元管理する。モデリング、解析、シミュレーションの技術を使い、企画、設計開発、生産準備の各工程で共通のデータを扱えるようにする。情報の分断を解消し、手戻りの削減と意思決定の迅速化を図る。これにより、開発期間の短縮、市場投入スピードの向上、コストの削減を支援する。
図2:スマート工場オファリング「設計/開発工程の高速化」の内容(出典:富士ソフト)拡大画像表示
オファリング2「生産環境の最適化」(図3)は、生産ラインやロボットの動作を仮想空間で事前に検証する。この結果を実際の設備やロボットに反映し、現場のデータを仮想空間に戻す。これにより、生産環境を継続的に改善する。実機導入前の試運転や調整を効率化し、ラインの立ち上げ期間や試作コストの削減、設備投資の最適化、省人化を支援する。
図3:スマート工場オファリング「生産環境の最適化」の内容(出典:富士ソフト)拡大画像表示
オファリング3「生産工程の効率化」(図4)は、生産設備の稼働状況、製造指示、作業実績、検査結果などを一体で管理する。既存設備を全面的に入れ替えるのではなく、センサーや制御機器、ソフトウェアを追加するレトロフィットによる更新が可能である。既存設備を活用しながら、稼働ロスの可視化、トレーサビリティの向上、生産計画の最適化を支援する。
図4:スマート工場オファリング「生産工程の効率化」の内容(出典:富士ソフト)拡大画像表示
オファリング4「データ統合/活用」(図5)は、設計から製造、品質、保全まで、異なる工程やシステムに分散しているデータをつなぐ。集約したデータを故障予測や品質改善、生産計画の最適化に活用し、経営と現場の迅速な意思決定を支援する。
図5:スマート工場オファリング「データ統合/活用」の内容(出典:富士ソフト)拡大画像表示
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