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東京ガスエンジニアリングソリューションズ、人型ロボットで工場設備を点検する実証に着手

2030年頃の自律点検を目指す

2026年11月5日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

東京ガスエンジニアリングソリューションズ(本社:東京都港区)とマクニカは2026年11月5日、工場および用役設備の日常点検を人型ロボットに任せる共同実証を始めると発表した。まずは、自律歩行などの基本動作から検証する。今後、巡視、情報取得、設備操作へと検証対象を段階的に拡大し、人とロボットが協働する点検モデルの確立を目指す。

 東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)とマクニカは、工場および用役設備の日常点検を人型ロボットに任せる共同実証を始める(写真1)。まずは、自律歩行などの基本動作から検証する。今後、巡視、情報取得、設備操作へと検証対象を段階的に拡大し、人とロボットが協働する点検モデルの確立を目指す。

写真1:人型ロボットによる巡視点検のイメージ(出典:東京ガスエンジニアリングソリューションズ、マクニカ)

 実証の背景には、点検業務の負担がある。工場および用役設備の安定稼働には、日々の巡視や計器確認、外観確認、記録といった点検業務が不可欠である一方、点検人員の確保、熟練技能の継承、夜間・休日業務などが負担になっている。

 人型ロボットを使うのは、既存設備を大幅に改修せずに点検を任せるためである。既設の工場および用役設備は、人が移動して操作することを前提に設計してあるため、階段や段差、扉、狭い通路、人の手で操作するスイッチなどが存在する。人と同様の形態や可動域を持つ人型ロボットを活用すれば、こうした環境に適応できる。将来的には、巡視と情報取得だけでなく、設備の操作までを担うことを目指す。

図1:デジタルツイン上のシミュレーション結果を人型ロボットに反映して動作を検証する(出典:東京ガスエンジニアリングソリューションズ、マクニカ)
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 実証では、3Dレーザースキャンで取得した実設備の環境データとNVIDIA Omniverseのライブラリを活用し、デジタルツイン環境を構築する(図1)。実フィールドで取得したデータをシミュレーションに反映し、仮想空間での学習・検証結果を実機に戻すSim2Realのサイクルを通じてロボットの動作精度を段階的に高める。仮想空間では複数のロボットを並列に稼働させたシミュレーションも実施し、学習・検証の効率化を図る。ロボットの学習には、TGESが整理する熟練者の動作、視点、点検順序などのデータを使う。

 両社は役割を分担する。TGESは、エネルギー設備の現場を実証環境として提供し、設備ごとに蓄積してきた点検ポイントや管理基準を、ロボットによる点検計画や取得データの評価に反映する。マクニカは、AIモデルの開発やデータ収集基盤、シミュレーション環境の構築を担う。TGESの現場知見と実証環境を活用し、シミュレーションと実機検証を繰り返すことで、将来の自律化・高度化に向けたデータと知見を蓄積する。

 今後、2026年度中に実証計画を策定し、リスクを抑えられる試験環境から基本動作の検証を開始する予定である。実証を通じて得られる知見をもとに適用範囲を段階的に拡大し、2030年頃を見据え、工場設備の自律点検の実現を目指す。

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東京ガスエンジニアリングソリューションズ / マクニカ / ヒューマノイド / デジタルツイン

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