[中国電脳事情]

2015年11月4日(水)足立 治男

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中国政府、2018年までに国家規模のビッグデータポータルを構築へ

―新華社（2015年10月8日）

　中国がビッグデータを国家規模で統一的に管理するポータルを構築する計画があるという。中国で経済政策を司る機関、国家発展改革委員会の関係者が明かした。関係者によると、2018年までに、各政府機関や公共事業者などが収集したさまざまなビッグデータ資源を同ポータルに集約し窓口を一本化させたうえで、幅広く社会全体に提供するという構想だ。

　中国国務院（日本の内閣府に相当）が2015年9月に公布した「ビッグデータ発展促進行動綱要」にも明記されているように、中国は国家レベルでのビックデータの収集・管理と社会への提供の必要性を認識している。関係者によると、信用、交通、医療、衛生、就職、社会保険、地理、文化、教育、科学技術、環境保護、金融、統計、気象など広範な分野のビックデータを社会に提供すべく、リストアップの作業を急いでいるという。

　「政府機関や公共事業者は常に大量のビッグデータを取り扱っており、それは社会で最大のビッグデータの生産、収集、利用、提供者と言えるが、法規制の不備や、統一標準の欠如など課題も多く抱えている」とこの関係者は続け、特にビッグデータの提供においては、データの所有者側が何らかの理由をつけて「提供したくない」「提供できない」「提供しない」と、“逃げ”に走る問題があるとも語った。