[市場動向]

2024年5月27日(月)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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　経済産業省は、東京証券取引所、情報処理推進機構（IPA）と共同で、2024年度の「デジタルトランスフォーメーション銘柄（DX銘柄）」を選定した。2024年5月27日、「DX銘柄2024」の選定企業25社、「DX注目企業」21社、「DXプラチナ企業2024-2026」2社を発表した。また、DX銘柄選定25社のうち、特にすぐれた取り組みを行った「DXグランプリ」としてLIXIL、三菱重工業、アシックスの3社を選定した（関連記事：経産省・東証、「DX銘柄2023」32社などを選定、常連に加えて初選定も多数）。

　経産省はDX銘柄について、「企業価値の向上につながるDXを推進するための仕組みを社内に構築し、デジタル活用の実績が表れている企業の銘柄」と定義する。東京証券取引所に上場している企業の中から業種区分ごとに選定する。同省によると、DX銘柄の選定企業は、「単なる情報システムの導入やデータの利活用にとどまらず、デジタル技術を前提としたビジネスモデルそのものの変革と、経営の変革にチャレンジしている企業」としている。

　評価項目（DX調査の回答項目）は以下の4つである。

1. ビジョン・ビジネスモデル
2. 戦略
   (1)組織づくり・人材・企業文化に関する方策
   (2)ITシステム・デジタル技術活用環境の整備に関する方策
3. 成果と重要な成果指標
4. ガバナンスシステム

「DX銘柄2024」25社、うち3社がDXグランプリに

　DX銘柄2024選定企業25社のうち、特に優れた取り組みを行った企業として、DXグランプリ3社を選定した。

1. LIXIL（金属製品）【証券コード：5938】
2. 三菱重工業（機械）【証券コード：7011】
3. アシックス（その他製品）【証券コード：7936】

　上記のDXグランプリ3社を含むDX銘柄2024に25社が選ばれた。選定基準は「デジタル技術を前提として、ビジネスモデルなどを抜本的に変革し、新たな成長・競争力強化につなげていくDXに取り組む企業」である。

1. ニチレイ（食料品）【証券コード：2871】
2. ワコールホールディングス （繊維製品）【証券コード：3591】
3. 旭化成（化学）【証券コード：3407】
4. 第一三共（医薬品）【証券コード：4568】
5. ブリヂストン（ゴム製品）【証券コード：5108】
6. AGC（ガラス・土石製品）【証券コード：5201】
7. JFEホールディングス（鉄鋼）【証券コード：5411】
8. ダイキン工業（機械）【証券コード：6367】
9. オムロン（電気機器）【証券コード：6645】
10. 横河電機（電気機器）【証券コード：6841】
11. アイシン（輸送用機器）【証券コード：7259】
12. SGホールディングス（陸運業）【証券コード：9143】
13. 日本郵船（海運業）【証券コード：9101】
14. 日本航空（空運業）【証券コード：9201】
15. 三菱倉庫（倉庫・運輸関連業）【証券コード：9301】
16. ソフトバンク（情報・通信業）【証券コード：9434】
17. マクニカホールディングス（卸売業）【証券コード：3132】
18. アスクル（小売業）【証券コード：2678】
19. 三井住友フィナンシャルグループ （銀行業）【証券コード：8316】
20. 大和証券グループ本社 （証券、商品先物取引業）【証券コード：8601】
21. クレディセゾン（その他金融業）【証券コード：8253】
22. H.U.グループホールディングス（サービス業）【証券コード：4544】

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