日立ソリューションズは2026年10月28日、PC操作を自動化するAIエージェント「Opnova」を発表した。同年10月29日から提供する。人間のようにPC画面の状態を認識したうえで自律的に操作するAIエージェントを作成できるツールである。複数システムにまたがった業務を既存の手順のまま代行できる。開発会社は米Opnova。
日立ソリューションズが販売する「Opnova」(米Opnovaが開発)は、人間のようにPC画面の状態を認識したうえで自律的に操作するAIエージェントを作成して実行できるツールである(図1)。複数システムにまたがった業務を既存の手順のまま代行できる。
図1:画面を認識してPCを自動で操作するAIエージェント開発ツール「Opnova」の概要(出典:日立ソリューションズ)拡大画像表示
AIエージェントは、PC画面の状態や文脈をリアルタイムに認識する。画面レイアウトの変更などに対しても自律的に対処する。APIの有無やシステム環境を問わず、レガシーシステムや複数アプリケーションをまたいだ業務も実行できる。ガードレール機能も持つため、意図しない処理や誤作動を防げる。
AIエージェントの作成時は、自然言語の指示や画面操作の録画をもとに、AIが操作手順を自動生成してテキスト化する。ユーザーは、テキストを編集するだけで操作手順を修正できる。作成したAIエージェントは、利用権限、実行履歴、利用状況をクラウド上のダッシュボードで一覧できる。
登録タスク数や実行回数による課金体系を採用した。業務の利用規模に応じて費用を見通しやすく、予期しないコスト増を抑えられる。小規模で利用を始めて後から全社に展開するといった段階的な利用が容易である。
ユースケースの1つとして同社は、請求書とSAPデータの照合を挙げる(図2)。
図2:欧州の大手小売企業による、請求書とSAPデータの照合作業をAIエージェントで自動化した事例の概要(出典:日立ソリューションズ)拡大画像表示
仕入先から受領する請求書(PDFやExcelなどの非構造化データ)から必要情報をAIエージェントが自動で抽出し、SAP上の請求書データと突き合わせる。不一致箇所を特定したレポート(Excel)を自動生成し、レビュー依頼メール(Outlook)を担当者に送付する。
同社が事例として挙げる欧州の大手小売企業は、5700店舗超を展開し、毎年数万件規模の仕入先請求書を処理している。請求書とSAPデータの照合作業を自動化し、年間3000時間超の業務工数を削減している。
背景には、AIエージェントを使って業務を自動化する取り組みへの期待が高まっている事情がある。従来の自動化手法では、画面レイアウトが変わると動かなくなったり、APIを持たないレガシーシステムと連携できなかったりといった問題があったと同社は指摘する。
日立ソリューションズ / Opnova / AIエージェント
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