データマネジメント データマネジメント記事一覧へ

[インタビュー]

AIの自律性を支える“信頼の源”─Stibo Systems CEOが説くMDMの価値

Stibo Systems CEO エイドリアン・カー氏

2026年9月28日(月)愛甲 峻(IT Leaders編集部)

AIの業務活用が進むなか、正確なデータと、その意味や関係性を示す「ビジネスコンテキスト」の重要性が高まっている。マスターデータマネジメント(MDM)専業ベンダーであるStibo Systemsは、MDMこそが「AI Ready」な環境の土台になると訴える。AI時代にMDMがもたらす価値とは何か。同社 最高経営責任者(CEO)のエイドリアン・カー氏に聞いた。

信頼できるマスターデータとコンテキストがAIの自律性を支える

 AI活用が喫緊の課題となるなか、その推進には正確なデータに加え、その意味や関係性を示すビジネスコンテキストが重要であるとの認識が広がってきている。メタデータ管理やセマンティックレイヤー、ナレッジグラフなど、コンテキストを管理し、AIに与えるためのアプローチはさまざまだ。

 そのなかでも、マスターデータマネジメント(MDM)こそ、AI活用において重要であると訴えるのが、デンマークのオーフスに本社を置くMDMツールの専業ベンダー、Stibo Systems(スティボ システムズ)だ。MDMは、製品や顧客、取引先など、企業活動の根幹となるデータをマスターデータとして統合し、一貫性や正確性、最新性を維持・確保したりするための営みを指す。

 なぜMDMが重要なのか。同社 最高経営責任者(CEO)のエイドリアン・カー(Adrian Carr)氏は、「100パーセント正しいデータはMDMにしかない」と指摘し、AIを含むさまざまなシステムにとって信頼できるデータの参照元となるMDMこそが、AI活用の土台になると強調した。

 「例えばある靴がランニング用なのか、ハイキング用なのか、バーに履いていくような靴なのか。こうしたコンテキストを商品データと一緒に保存しておけば、あらゆるシステムが、正確な情報と付随するコンテキストを確実に取得できます」(カー氏)

写真1:Stibo Systems 最高経営責任者(CEO) エイドリアン・カー氏

 カー氏によれば、いざAIを実装する段になって、自社のデータが“AI Ready”でないと気付く企業が増えているという。そうした中で、同社はMDMを「信頼性の高いインテリジェンス基盤(Trusted Intelligence Platform)」と位置づけている。

 業務でAIを活用していくには、AIがビジネスを正しく理解することに加え、正確性や監査可能性、ガバナンスといった要件を満たすことも求められる。そのために必要なのが、信頼性が高く、かつビジネスコンテキストを備えた情報基盤だ。

 MDMを通じてマスターデータやコンテキストを段階的に統合していくなかで、AIが業務やデータの意味を正しく捉えられるようになり、結果としてAIの自律性が高まっていく──スティボはこのように見立てる(図1)。2026年6月には、AIエージェントに信頼できるマスターデータやコンテキストを接続するための仕組みとして、MCPサーバー機能の実装を発表している。

図1:信頼できるデータとコンテキストの整備を進めることでAIの自律性が高まる(出典:Stibo Systems)
拡大画像表示

●Next:MDMの多面的な効能

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
  • 1
  • 2
  • 3
関連キーワード

Stibo Systems / マスターデータ管理 / ERP / PIM / 米国

関連記事

トピックス

[Sponsored]

AIの自律性を支える“信頼の源”─Stibo Systems CEOが説くMDMの価値AIの業務活用が進むなか、正確なデータと、その意味や関係性を示す「ビジネスコンテキスト」の重要性が高まっている。マスターデータマネジメント(MDM)専業ベンダーであるStibo Systemsは、MDMこそが「AI Ready」な環境の土台になると訴える。AI時代にMDMがもたらす価値とは何か。同社 最高経営責任者(CEO)のエイドリアン・カー氏に聞いた。

PAGE TOP